野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ブリュッセルで展示(島袋道浩)/額田王

島袋道浩くんから連絡があり、9月8日からベルギーで個展が始まり、野村が作曲担当(少し登場もする)コントラバス弓道の弓で弾く《弓から弓へ》も展示されるし、ピアノで音楽をつけた《白鳥 海へ行く》、野村がケンハモで少し登場する《二度起こること:象が海からやってくる》も展示される。他に、島袋くんと小杉武久さんのコラボ、ブラジルのミュージシャンとのコラボなどもある。9月8日〜1月8日までに、ブリュッセルで開催。詳細はこちら

 

https://www.wiels.org/fr/exhibitions/instrumental

 

滋賀県立図書館に行く。梵鐘の本を返却し、林博通『大津京と万葉歌 天智天皇額田王の時代』(新潮社)と梶川信行『額田王 熟田津に船乗りせむと』(ミネルバ書房)を借りる。『ガチャ・コン音楽祭』のディレクターをやらなかったら、額田王に興味を持つことなかっただろう。しかし、よりによって、今年のツアーライブのタイトルは、

 

あかねさす ゴングとバカの ひらく音

 

で、当然ながら、額田王が蒲生野で詠んだ歌

 

あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る

 

という有名な万葉集に入っている和歌があり、その歌が詠まれたのが竹田神社などがある蒲生のどこか。イベントのタイトルにもしているので、額田王の歌のことは、少しくらいは知っていないといけないので、とりあえず付け焼き刃で勉強。

 

それにしても、この歌、「野」という漢字が3回も登場する。野村としては、それだけで親近感がわくし、そもそも、Nomori と Nomuraは、結構、音が近い。

 

橙書店に立ち寄って後、ヘアカット。