野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

フライヤーと創作/ミニマルとガムラン/木家珈琲倶楽部

ガチャ・コン音楽祭Vol.2 『あかねさす ゴング(鐘)とバカ(場歌)の ひらく音』のフライヤーデザインに関して、メールなどで活発に意見交換が進む。4案あるものから、2案に絞り込めた。ぼくは、通常、決断が速い方なので、即決してしまう方だけど、今回は、財団、コーディネーター、アーティストなど、色々な方の意見を聞いて進めている。

 

こうして意見を聞いているのは、みんなの最大公約数的な意見に集約しようとしているわけではない。そうではなく、こうして意見を伝え合うことが、創作のプロセスとして重要だからだ。それぞれが公演に対して抱いているイメージを共有し、それぞれが大切にしていることを共有して、その上でどのような公演を作っていくのかを考えていく。フライヤーのデザイン案を見ながら、本番でどんな音楽が奏でられるのだろう?どんな雰囲気になるのだろう?どんなお客さんが集まってくるだろう?どんな反響があるだろう?と想像する。山本啓が構想中の新作のことを想像する。谷口未知が取り組んでいる仕事歌のアレンジのことを想像する。柳沢英輔のベトナムのゴングを東近江の風景の中に解き放つと、どんな音楽になるだろうか?フライヤー作成は、創作と連動しているので、ここは丁寧に進めたいと思う。

 

《春日の50の物語》の作曲作業中で、31曲目の《天神山小学校》は、ミニマルのエテュードになり、32曲目の《白水小学校》は、ガムランのエテュードになった。

 

里村さんと宇城市内の木家珈琲倶楽部に行ってみた。木家(きや)って何かと思ったら、文字通り木の家で、フィンランドのログハウスを20年前に移築したのだそうだ。こだわりのオーナーは、とてもフレンドリー。リラックスした。

 

www.kiyacoffee.com

 

三角漁港に行ったり、美味しいお寿司屋さんで感動したり、、、、、宇城を満喫する1日だった。