野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

《2022年のウマイレガワ》初演前夜

明日は、滋賀県立美術館でワークショップ『シスコ万歳まつり』を開催する。そして、明日のワークショップでは、木のホールのピアノを演奏するし、そのためにピアノの調律までしていただいているので、新曲《2022年のウマイレガワ》の生演奏世界初演を行おうと思っている。今日は、この曲を練習した。

 

練習しているうちに、明日は8月6日(広島の原爆の日)だということに気づく。ワークショップの日程は、週末がよくて、会期中の週末で美術館とぼくのスケジュールがあった日を選んだだけで、特別な意味があって、8月6日を選んだわけではない。でも、明日は8月6日だ。《2022年のウマイレガワ》は、「この青年は戦争で死にました。ウマイレガワの想い出です。もう誰もいませんよ。」というシスコの言葉から始まる。この曲を8月6日に演奏すると、どんな気持ちが沸き起こるのだろう?自分自身の戦争への思いや、シスコへの思いなどを整理しないと、弾けないなぁ。何度も何度も弾いてみた。

 

明日、世界初演。滋賀に移動。www.shigamuseum.jp