野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ブライアン・イーノ展/水戸芸術館に来ました/荒井良二さんと準備中

ブライアン・イーノの展覧会BRIAN ENO AMBIENT KYOTOに行く。そう言えば、最近イーノに関する本を読んだなぁ、と思って日記を見返したら、3年前だった。時間の流れは速い!

 

makotonomura.hatenablog.com

 

時間の流れは速いと書いたが、イーノの音と光による展覧会は、空間芸術であると同時に時間芸術であった。そして、その時間の流れは、常に微細な変化で、ぼーっとしていると変化していないようであるのに、少し時間が経過すると全く別世界に移行していく。夕焼けを見ているうちに、いつの間にか日が暮れているような作品。雲を見ていると、いつの間にか違う形になっているような作品。子どもがいつの間にか大人になり、いつの間にか老人になり、いつの間にか死んでしまうような悠久の時間のような瞬間の時間のような作品だった。

 

ambientkyoto.com

 

その後、水戸芸術館に移動。荒井良二さんとの明日のワークショップに向けての準備。学芸員の高巣さん、芸術監督の中村さん、スタッフの鴻巣さん、高木さん。防火シートという建物の壁の内側などに使うものに絵の具で描く予定で、防火シートをどんなサイズで使うかとか、明日、ワークショップ後、エントランスホールにどのように設置するか、など実験。水戸芸術館の倉庫の中に筆を探しに行き、(美術部門の森山さんが色々見せてくれて)線路まであって、線路は金属でなかなかいい音がするので、お借りする。ぼくは『ガチャ・コン音楽祭』をやっているので(ガチャコン=近江鉄道の愛称)、線路に興味がないわけがない。

 

その後は、荒井さんと、塔本シスコのこと、世田谷美術館の収蔵品から荒井さんがセレクトした展覧会を準備中であること、肥後琵琶のことなどなどをお話する。世田谷美術館の企画、面白そう。荒井さんがどんな作品を選んだのか興味深い。ホテルにチェックインした際に、オルガニストの石丸由佳さんとも再会。明後日のコンサートもすごく楽しみ。

 

www.setagayaartmuseum.or.jp