野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

熊本1周年/相撲みたいなカウエル/うりずん

一年前の今日、熊本での生活を始めたので、ここでの生活も1周年。熊本の豊富な食材で料理を楽しめた一年だったし、自宅で落ち着いて作曲できた一年でもあった。一年目は熊本の気候を理解せずに畑はうまく活用できなかったが、その反省を活かして、今年は畑も順調だ。逆に今後の課題としては、九州での相撲リサーチをもっとやれると思ったが、思ったほど進められなかった。コロナで中止だった様々な相撲神事なども、今年あたりは再開する可能性もあるので、熊本2年目は、より積極的にリサーチしていきたい。

 

大相撲の夏場所も今日で千秋楽。ヘンリー・カウエルの《イランへのオマージュ》という曲の第3楽章(以下の動画の6:36から)が、相撲太鼓に聞こえてしまう。もっともっと、相撲聞芸術を深めたい。

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新曲の作曲への準備として、戸島美喜夫作曲のマリンバ独奏曲の小品を研究している。今日は《うりずん》を自分用に浄書してピアノで弾いてみた。琉球音楽をベースにしているのだろうけれども、戸島先生の音楽になっている。ちょうど1年前、ぼくの《日本民謡集》を片岡祐介さんがYouTube配信してくれた。戸島先生の世界各地の民謡に基づく戸島先生のマリンバ作品を、片岡さんが演奏するのを聴いてみたいとも思った。25絃のための新曲で、ぼくは、何を曲にするのだろう?滋賀で出会った江州音頭なのだろうか?相撲リサーチで出会った音楽なのだろうか?タイやインドネシアで出会った音楽なのだろうか?まだ、方針を考え中。

 

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