野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

千住だじゃれ音楽祭の今年度

音まち事務局との打ち合わせ。今年度の活動の計画など。昨年度zoomと対面を混ぜて色々手応えを得たことをベースに、屋外での活動を増やしていく方針。コロナになって、東京は感染者数も常に多く、日本の他の地域よりもコロナ対策をしなければならないので、屋外で対面をできるだけやっていくのは、いいと思う。梅雨とかゲリラ豪雨とか台風とか、これからやってくるけれども、なんとか乗り越えていきたい。

 

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ミーティングを受けて、香港のモックさん、フィリピンのダヤンに連絡する。二人とも即返信してくれる。こちらでお招きしたりする予算はないけれども、あちら側の企画にうまくジョイントしたりできるといい。そういうやり方を模索中。

 

だじゃれ音楽研究会(=だじゃ研)の活動日。藝大に集まっている対面組と、リモートで参加する人と。20名ほどで活動。即興セッションの後、次年度の企画について話し合う。『表現街』という吉田ディレクターの渾身の企画の昨年度の記録映像も少し見る。いろいろ不思議な表現者が続々と集まる。東京で電車に乗ると、同じような黒い服着てた人がいっぱいいて、個性的な表現が押し殺されているように思い込まされそうになるけど、違う。このイベントを見ると、表現したい面白い人が、いっぱい潜伏しているんことを思い知らされる。世の中、捨てたものじゃない。その後、石橋鼓太郎博士論文についてのディスカッション。だじゃれ音楽に関する研究について、だじゃ研メンバーと研究。博士論文は、近々、ウェブでPDF公開になるとのこと。論文の中に出てくる「ポストワークショップ」は、ぼくが2008年頃に作った造語。「共同作曲」も90年代に、ぼくが言い始めた言葉。どちらも「だじゃれ音楽」を始める前に生まれた言葉。そろそろ、「だじゃれ音楽」を語るための新しい言葉が生まれてもいい。論文を検証する会を続けていき、新しいフェーズに入っていきたい、と思った。

 

ちなみに、2月の石橋鼓太郎博士論文の発表については、こちらを参照。

 

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