野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

鹿児島にて/車内放送22日目

本日は、日帰り鹿児島旅行。さめしまことえさんの参加する展覧会を見に行った。2006年、取手アートプロジェクト2006のゲストプロデューサーをした際に、250組以上の応募があって、その中からぼくは20人近いメンバーを選出して、仕掛けあいプロジェクト「あーだ・こーだ・けーだ」を実施した。その中の一人が、浦田琴恵さんで、現在は「さめしまことえ」という名前で活動されている。「さめしまことえ」と書かれると、最初に「まこと」が目に飛び込んでくるので、ぼくには「さめし まこと え」と見えてしまうのだが、「さめしま ことえ」と区切って読む。ということで、ことえさん推奨のコースで、3つの展覧会を堪能。
 
まず、最初に行ったのが長島美術館。登山みたいな急坂だから歩いて登らず、タクシーで来るように、との忠告を守って行く。山の上から街を見下ろし、桜島が絶景。美術館の別館の地下で開催されているのが「生きる私が表すことは。 鹿児島ゆかりの現代作家展」
というグループ展。美術館が主催とかではなく、主催は、「かわるあいだの美術実行委員会」。なんじゃ、そりゃ。ウェブの説明を読んでみよう。
 

かわるあいだの美術実行委員会

既存の価値を揺さぶり越えていくため、同時代性を反映させた現代美術との出会いを
鹿児島で作ることを目的に2020年に組織、始動。

【メンバー】
 さめしまことえ(美術作家)原田真紀(インディペンデント・キュレーター)
平川渚(美術作家) 木浦奈津子(画家)松尾晴代(陶芸家/鹿児島市議会議員)

 

これが、とても良い展覧会だった。何がいいかというと、それぞれの現在進行形な感じがするライブ感のある展覧会だった。過去の自分の作品をまとめて発表するような回顧展とかじゃなくって、今の自分をどう出していくかを、それぞれがそれぞれなりに考えて提示した結果が6者6様に出ている展覧会だった。さめしまことえさんとも、10年以上会っていなかったはずなのだが、タイムスリップしたのかと思うくらい15年前と変わらない彼女がいた。でも、3児の母であり、絵本などを出版したり、また全然違う活動を展開しているが、自由に淡々と活動を続けていくエネルギーは変わらずだった。展覧会を企画したキュレーターの原田真紀さんともお話できた(以前、福岡でニアミスだったらしい)。出品作家の平川渚さんともお話できた(以前、静岡のsensenciで一度お会いしたことがあった)。10月24日まで開催なので、まだの方、おすすめ。

 

さらに、この展覧会は、サテライト企画がgallery HINGEで開催されているというので、そちらにも行ってみた。

サテライト企画ってなんだろう?と思ったが、美術館で展示していた6人の作家が、9月にオープンしたばかりのギャラリーで、小さな売れる作品を展示していた。美術館で目一杯空間を使った作品があって、こちらでは小物。こうして、同じアーティストの違う側面を楽しめるのもいい。ここでも山口のYCAMで接点があった四元朝子さん、街づくり系の活動をされているという市村良平さん(ワークショップの野村のCDを活用していただいているとのこと)ともお話。鹿児島出身で大阪在住のプリペアド琵琶を演奏する松本充明さんとお話できたのも面白かった。松本さんは、鹿児島で即興音楽のシリーズを何年かされていたそうだ。
 
つづいて、鹿児島市立美術館での 「フロム・ジ・エッジー80年代鹿児島生まれの作家たち」特別企画展「フロム・ジ・エッジ―80年代鹿児島生まれの作家たち」|鹿児島市
を見に行った。架空の町の地図をつくる人もいれば、イカにこだわる人もいて、それぞれの世界観があった。常設展も見て、鹿児島を満喫して、熊本に戻る。明日は、日田(大分)だ。九州、いろいろ味わっていきたいなぁ。
 

今日も近江鉄道で『車内放送歌合戦』22日目が行われた。本日、最も放送されたのが「武佐」で2回、「市辺」、「平田」、「近江八幡」が各1回放送され、それ以外の駅は放送されなかったようだ。

びわ湖・アーティスツ・みんぐる2021「ガチャ・コン音楽祭」

 

以下、推測される本日の運行と放送状況の詳細(どうしても知りたいという人以外は、スルーしてください)

 

 

7:08 八日市発、近江八幡行車内で

市辺(竹澤悦子)、平田(日野少年少女合唱団+野村誠)、武佐(Hugh Nankivell)、近江八幡(鶴見幸代)

が放送され、

 

8:00 近江八幡発、八日市行車内(快速)で

武佐(Hugh Nankivell)

が放送されたようだ。