野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アジアだじゃれ音Line音楽祭のアーカイブ/砂連尾理のデュオダンス/ベトナムの大地にゴングが響く

9月12日に開催の『アジアだじゃれ音Line音楽祭』の動画アーカイブが、YouTubeで公開になった。インドネシア語タイ語にも日本語字幕もつくので、耳では東南アジアの言語をお楽しみいただきながら、インタビューをお楽しみください。それぞれの試みが、音楽でありながら視覚的な要素が多く、インドネシアやタイの風景も味わえるので、そうした部分も楽しんでいただければ。

 

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本当は、今日と明日は十和田市現代美術館で「問題行動トリオ」としてパフォーマンスを行っているところだったが、コロナで11月に延期になった。11月の公演で、十和田の市民の方々と砂連尾理さんが一緒にダンスを踊るシーンを計画していて、そのためのzoomミーティングを行った。ダンサーでもないのに人前でダンスを踊ることに抵抗を覚えるというエミコさんヨーコ先生に対して、砂連尾さんの言うところのダンスというのは、日常の何気ない仕草だったり、人が一般にダンスとは認識していないようなものだったりする。

 

柳沢英輔著『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎)を読了。文学的なタイトルで、ソフトカバーの本であるが、内容はしっかりした研究書。長年のフィールド調査に基づくものだが、文化人類学的な研究というよりも、音響的な解析が特色の一つで、ベトナムのゴングの調律の仕方とその音響の分析が印象的。瓦の音楽を行なっている者としては、種類の違う瓦の音響的な特色など、こうやって解析していきたいとも思った。そんな研究書の中に、コラムで食べ物の話が挿入されていたのも面白い。他にもこのように本の中に入らなかった要素があるに違いない。そして、ベトナムのゴングセットを譲り受け、日本に持ち帰ったとのこと。日本で演奏する仲間を見つけることができたのだろうか?それは、その後、日本でどのように展開しているのだろうか?気になる。

 

ワクチンの影響か、夜はだるくなってきたり、体のあちこちが痒くなってきた。昨日、平気で熊本市現代美術館に出かけられてよかった。