野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ハナノエンの野田幸江さん/宮本妥子さんと強力助っ人/駅名ソング次々に届く

びわ湖アーティスツみんぐる2021『ガチャ・コン音楽祭』の準備中。今朝は、水口のハナノエンにて、アーティストの野田幸江さん、コーディネーターの野田智子さん、永尾美久さん、びわ湖芸術文化財団の福本美紀さんと。野田さんが二人なので、ハナノエンの野田さん、ぐるぐるの野田さんと区別しようとするが、ついつい野田さんと言ってしまう。それはともかく、ハナノエンは花屋さんとギャラリーとカフェとアートセンターがミックスしたような素敵な気が流れる場で、植物の香りやらオーラによって、野田幸江さんという人もそんな気を発しているような。また、野田さんがそういうオーラを出すから、植物もそうなっていくのか。そんな素敵な場所と人。次回の講座をどうしましょう、と相談しつつ、いろいろなお話を伺い、野田さんが現在のような花屋と現代美術が融合したような活動に至る以前のこと、絵画作家としてミヅマアートギャラリーで作品を発表していた頃のことなど、いろいろ聞かせていただく。そもそも、野田智子さんは大昔に野田幸江さんの絵を見てすごい感動したことがあったそうで、同一人物であることも判明して再び感動。帰り際、野田さん(ハナノエン)が「日詰明男さんという数学者が黄金比でリズムをつくって竹を叩いていますが、ご存知ですか?」と言われて、世の中にはいろんな人がいるものだ、と思いながら、またいつか紹介していただこうと思う。アーティスツみんぐるって、なんだよ?って思ってたけれども、こうやってアーティストとアーティストが出会っていく機会になって、お互いに触発されるのは嬉しいことで「みんぐる」は大切だなぁ。でも、アーティストだけはなくって、そこには野田さん(ぐるぐる)や永尾さんや福本さんのようなコーディネートする人の存在があってこそ。

 

午後は、打楽器奏者の宮本妥子さん、花火師で舞台監督で楽器づくりもする強力なアシスタントの伊藤隆也さん、野田さん、永尾さん、福本さんに、財団の山元喬さんも加わる。昨日は、長岡さんと永尾さん。今朝は、野田さんと野田さん。午後は、宮本さん、山元さん、福本さんと、「〜〜もと」さんが3人も。どうして、このプロジェクトは名前が似た人が集まるのか。(会場は当日のお楽しみ)無人駅その1にて、さっそく実験。少し小物打楽器をお持ちいただき音の実験をできれば、と言ったところ、大きなケースにいっぱいに打楽器をお持ちいただき、無人駅のプラットホームで音を出すと、これがめちゃくちゃ楽しい。いきなりセッションが始まる。歩いて演奏すると、借景が生きる。音もクリア。つづいて、次の無人駅に移動。こちらは、駅の近くの畑がいい感じ。畑があるから、植木鉢を使った音楽もいいかも。フェンスの上に楽器を並べることも可能か、などなど、アイディアが次々に出る。

 

つづいて次の無人駅に移動。打楽器は色々な楽器があるので、セッティングにも時間がかかる。住宅地が近いから、ここは野村のソロにして、次の会場で宮本さんがセッティングもありかも。

 

その後も下見は続き、水口囃子との共演の場所なども検討。その後、カフェにて打ち合わせが続き、気がついたら日が暮れてる。

 

滋賀の濃密な2日間が終わり、ワクワクしながら、新幹線に飛び乗ると、イギリスのヒュー・ナンキヴェルから、ガチャ・コン音楽祭の「車内放送歌合戦」の駅名ソング5曲が届いている。「愛知川」、「武佐」、「貴生川」、「桜川」、「鳥居本」の5曲。それぞれの曲で、ヒューはコラボしていて、曲によっては、オクスフォード大学音楽学の教授がヴィオラを弾いていたり、演出家がリコーダーをやっていたり、ボーンマス交響楽団のマネージャーがヴァイオリンを弾いていたり、スコットランドのスーパー小学生がトロンボーンを吹いていたり。広がっていく。「みんぐる」してるなぁ。

 

と思ったら、竹澤悦子さんからデモ音源が届く。「水口城南」、「市辺」、「京セラ前」は三味線弾き語り、「尼子」は箏の伴奏で演歌風、「フジテック前」は、相撲の呼上げ風(拍子木つき)。「ガチャ・コン音楽祭」がどんどん広がってるなぁ。