野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

オルガンは変幻自在/フライヤーまつり/ナスも収穫

荒井良二さんの絵本が原作で、石丸由佳さんのオルガンと小林沙羅さんの歌(ソプラノ)で11月3日に水戸芸術館世界初演の新曲《たいようオルガン》の譜面をプリントアウトして、校正作業をする。校正の際は、ぼーっと見てても気がつかないので、オルガンの右手、左手、足鍵盤を譜面を見ながら、鍵盤ハーモニカで吹いてみたり、ピアノで弾いてみたりと、作曲者であったことを一度忘れて、演奏者モードで譜面を眺めると、あれっ、これって#かな、とかなったり、吹き間違えて、でも、そっちの方がいいかも、と書きかえたり。それから、14曲あるので、それぞれのオルガンの音色について、書いていく。とりあえず、来週、石丸さんに水戸芸術館のオルガンのことを教えていただくので、今は、イメージで、ここはフルートみたいな音色、ここはオーボエ、ここはホルン、ここは、ストリングス、ここはトランペット、ここはファゴット、ここはリコーダー、ここはクラリネット、ここはシンセサイザー、ここはチャルメラ、ここはチューバ、などと、好き勝手に書き込んだ。実際に音色を作っていくためのガイドとして。こうやって書いてみて思うけど、オルガンって音色が変幻自在だなぁ。これ聞くの、本当に楽しみだなぁ。

 

遠征に備えて畑の雑草抜きなどもする。「ガチャ・コン音楽祭」のフライヤーと、「アジアだじゃれ音Line音楽祭」のフライヤーが、どちらも一斉にやって来る。熊本を拠点にして、関西とか関東とか東北とかに、一度遠征に出ると、他の地点をつなぎながらスケジュールを組むので、長旅になる。日本から一度ヨーロッパに行くと、ヨーロッパ間で何箇所か行ってから日本に戻るような感覚だなぁ。