野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

チョーグゥワン/車内放送歌合戦/遊びをトッピング中

マレーシアの作曲家チョーグゥワンが特集されている番組があって、聞いてみた。面白かった。コンサートに行くと眠くなるとか、音で宇宙に行くとか、聞いたことない話もいろいろあった。

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びわ湖・アーティスツ・みんぐる2021『ガチャ・コン音楽祭』は、近江鉄道と絡んでいくつかのささやかなプロジェクトを準備中。そのうちの1つが、「車内放送歌合戦」という電車の車内放送で、「次は、日野、日野です。〜〜〜」という車内放送の後に、その駅名を歌った20秒程度の歌を放送する、という企画。色々車両がある中で、録音を入れ替えられる列車が一つあり、今年の10月1日〜31日は、その列車だけは、通常の放送に加えて、駅名コールのオリジナルソングが流れるというもの。その車両が、どの線をどのダイヤで走るかは、色々、直前に変わったりすることもあるらしいので、乗ってみてのお楽しみなのですが、運良く乗ると、次々に、色々なシンガーが歌う歌が聞ける。

 

本日、正式に駅名を割り振り、それぞれに作曲と録音の依頼をした。野村は5駅作曲し、それは日野少年少女合唱団に歌ってもらう。地歌箏曲家の竹澤悦子さんが5駅作曲し、三味線弾き語りで地歌で歌ってくださる。シンガーソングライターの岡田健太郎さんが4駅作曲し、さらに野村とのワークショップで2駅作詞/作曲し、合計6駅歌ってくださる。イギリスの作曲家/ソングライターのHugh Nankivellが5駅作曲し、歌ってくださる。作曲家の鶴見幸代さんが5駅作曲して、歌ってくださる。8月末に全録音が集まり、それを車内放送できるように設定するのに1ヶ月準備があり、10月にいざ放送、という流れ。本当に楽しみ。

 

ちなみに、『ガチャ・コン音楽祭』の地域コーディネーター”ぐるぐる”の講座の申し込み受付は今週末まで。絶賛受付中。詳しくは、こちら。

 

» びわ湖・アーティスツ・みんぐる2021「ガチャ・コン音楽祭」地域コーディネーター“ぐるぐる”育成講座参加者募集とキックオフトークイベント

 

《たいようオルガン》を相変わらず、ゆっくり作曲中。今日は、今まで書いたところに、ちょこちょこ落書きするような感じで、遊びが不足している箇所に遊びをトッピング。ちょっと遊びをトッピングするだけで、音楽の印象が変わってくる。遊びの精神を思い出すために、グバイドゥーリナピアノ曲を少し弾いてみた。ああ、この人の音楽は遊びに満ちている。

 

福岡に移動。久しぶりに電車に乗った。車内放送を聴きながら、近江鉄道に比べて、車内が静かで驚く。近江鉄道で車内放送を聞こうとしたら、電車のガチャコンという音の大きさに自覚的になるだろう。車内放送歌合戦では、車内放送を聞く喜びだけでなく、ガチャコンを楽しんでいただけたら幸いだ。