野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

芸術家と子どもたち/問題行動トリオ

今朝は、NPO芸術家と子どもたち」の理事会。このNPOが法人化したのが20年前で、設立当初から理事をしている。30代前半で「理事」などという呼称があまりにもギャップがある若手が集まっていて、新しいことが始まっていく活気のある理事会だった。あの頃、市村作知雄さんや加藤種男さんのような50代の大人たちがアート環境を切り開いているのを見ながら、ぼくたち若手が新しいモーブメントを作っていくのだ、という気概を持って理事会に参加していた。気がつけば、20年経って、ぼくたちがかつての市村さんや加藤さんの年代になっている。少年老い易く学成り難し。時間を大切に生きていかないとなぁ。懐かしい顔ぶれにリモートで再会できるのも嬉しく楽しい。新しいメンバーも加わっていて、出会いも嬉しい。20年経った今はどんな時代で、どんなことをしていくべきなのだろう、と考える時間でもあった。20年前には、堤康彦さんが一人で始めていたNPOが、今では常勤4人の非常勤7人とかになり、初年度に年間6校の実施をしたのが、今では、年間のべ432日間もワークショップを実施している。

 

芸術家と子どもたち」のサイトの沿革のページを見ると、この20年間の歴史が綴られている。最初のワークショップのところに、野村誠と記されていた。あれから始まっていったんだなぁ。

 

www.children-art.net

この沿革を見ると、やはり最初の数年は、次々に新しいことに取り組んで、新しい試みを始めていることに気づく。逆に、最近は、様々な事業が定着してきていて、かなりの数の事業をおこなっている。でも、コロナがきっかけかどうか不明だが、今、「芸術家と子どもたち」に新しい動きが色々出てきているとの報告があり、新しいことやるのが好きなぼくとしては、それはやっぱり嬉しい。コロナで悪いこともあるけれども、そこから新しいことが色々始まっていく時代のターニングポイントのようで、「芸術家と子どもたち」も、また化けていく予感。

 

その後は、相変わらず、在宅作曲で、黙々と《たいようオルガン》の譜面を書いている。いや、黙々とではない、声を出したら、楽器を鳴らしたり、踊ったりしながら、譜面を書いているので、これは黙々と、とは言わない。

 

夜は、「問題行動トリオ」のミーティング。8月に十和田市現代美術館で行う公演に向けて語り合う。それは、アートの話なのか、人生の話なのか、生活のことなのか、介護のことなのか、死後のことなのか、アイディアがどんどん広がっていくので、収集つかないくらい面白い。また、近々、問題行動マガジンに原稿を執筆しよう。

 

mdkdm.com