野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

おっぺけぺーの種を蒔け/ケンハモと現代音楽と私/たいようオルガン

ニュー・アンサンブル・アコルデからCDと楽譜が届いた。CDは、アコルデがこれまでに委嘱したアコーディオン合奏曲4曲が収録されている。

 

萩京子《たいせつなことはね、めにみえないんだよ》

林光《INTERVALLO》

池辺晋一郎《三つのエチュード

野村誠《おっぺけぺーのタネを蒔け》

 

ぼくの曲は、2014年に作曲した作品。このCDは、演奏:柴崎和圭とあるので、5重奏だけど柴崎さんの演奏を多重録音したようだ。多重録音でアンサンブル曲をやるのは大変だったと思うが、なかなか良い演奏だった。この出版した楽譜は、海外のアコーディオン学科のある学校などに寄贈するようなので、また、色々な方に演奏されると嬉しい。

 

ウェブマガジン「メルキュール・デザール」に連載の『ケンハモと現代音楽と私』の第3回(最終回)が公開になった。3回に渡って、自分の30年間のケンハモ歴を振り返り、整理することができたのは、今後に向けて大きかった。3回では、自分のケンハモ活動のごく一部しか紹介できなかったが、それでもトピックをしぼって詳しく書けたのは大きかった。

 

五線紙のパンセ|ケンハモと現代音楽と私(3)|野村誠 |

 

ちなみに、先月のながらの座・座での「動態展示」についてチコーニャさんによるレビューも出た。

 

野村誠の動態展示 音楽で絵を描く|チコーニャ・クリスチアン |

 

本日は、梅雨らしい雨で、1日自宅で過ごし、《たいようオルガン》の作曲を進めた。既に5分まで書いたのに、まだ絵本の最初の4ページしか進んでいない。このペースだと1時間以上の大作になってしまうが、20分程度の作品を委嘱されているので、絵本を味わい過ぎている。まずは、一度、全部書いてしまい、それから短くするしかないかなぁ。