野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ケンハモ原稿/アジアだじゃれ音Line音楽祭/平和と音

メルキュール・デザールの「五線紙のパンセ」への連載3回目の原稿執筆を開始。鍵盤ハーモニカに関する記事を4月(五線紙のパンセ|ケンハモと現代音楽と私|野村誠 |)と、5月(五線紙のパンセ|ケンハモと現代音楽と私(2)|野村誠 |)に書いて、今回が最終回。書きたいことがたくさんあるので、どうやって少ない文字数に収めるのか悪戦苦闘中。6月15日に公開予定。

 

「千住の1010人 from 2020年」を絶賛継続中。今年は、「アジアだじゃれ音Line音楽祭」を準備中。ここ数日、滋賀の「ガチャ・コン音楽祭」の準備でそちらがどんどん進んでいるので、千住の方が出遅れてる感じがして、今日、打ち合わせにしてもらった。昨年度の「世界だじゃれ音Line音楽祭」の動画が好評だそうで、大変嬉しい。コロナに翻弄されながら、大幅な変更に変更を重ねた末に自分たち生み出した10分10秒だ。

 

www.youtube.com

今年は、これを踏まえた上で何ができるか。滋賀県と東京都では、コロナの状況、人口密度も全然違うので、滋賀のプロジェクトは対面ベースで考えているが、こちらは、オンラインに対面を組み合わせていく形で考えている。オンラインと対面を重ね合わせることの必然性や、オンラインと対面が重なり合うからこと可能になる風景や音楽ってどんなことなのだろう?昨年はオンラインで音楽ができること自体が画期的でありチャレンジだった。オンラインで音楽ができることが日常化してきた今だから、さらに何を仕掛けていけるだろう?そうした話をした。「石の音楽」に取り組んでいたメメットは、「火の音楽」に取り組んでいる。では、複数の地点の炎を重ね合わせる音楽は可能なのか?アナンは巨大な人形を指揮者にして、大合奏することを考えていた。そんなことは可能なのか?音まち事務局メンバーたちにも、風景のよい喫煙スポットを探してもらうとか、いろいろな宿題が出た。

 

打ち合わせの後、さっそく、タイのアナンに英語でインドネシアのメメットにインドネシア語で、それぞれ連絡する。それぞれから返信が来る。どんどんアイディアが練られていく。今年、また面白い企画がやれそう。

 

食材を買いに出かけるついでに、八幡宮に寄る。これで5つ目の神社で、ここの鳥居も震災でやられたらしく新調されていた。5つの神社に行って、2つも新調されていたことに震災の恐ろしさを感じる。ここも巨木が立っている。

 

「平和と音」(早稲田大学出版部)という本を購入。この本、帯に

 

カントの思想とEDM, ジェフスキー,カーデュー,高橋悠治野村誠らが現代音楽,ボブ・ディランという音‥‥

平和をめぐる多様な「音」を論考する

 

とあって、野村誠が論じられているならば、献本されてもいいのではないか、と思ったけど、何も連絡ないし、そもそも「平和と音」というテーマ全体が気になったので買ってみた。野村に関しては、しょうぎ作曲が挙げられていた(長崎の保育園児と作った「平和のうた」の話じゃなかった)。これから読もう。

 

平和と音 (平和研究第51号) | 早稲田大学出版部