野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

低音デュオを研究中/御土居に行ってきた

低音デュオ(=松平敬+橋本晋哉)のための新曲《どすこい!シュトックハウゼン》の作曲を開始している。シュトックハウゼンという20世紀の現代音楽の作曲の巨匠がいる。シュトックハウゼンと会ったことはないし、彼の音楽にすごく影響を受けたわけでもない。しかし、シュトックハウゼンが日本の相撲についてレクチャーしている動画を見て以来、この人のチャーミングな魅力と、彼が日本の文化に見出したことに共感して、彼のレクチャーはお気に入りだ。いつか、《オペラ双葉山》の《シュトックハウゼンの段》を作りたいと思っている。今、ぼくが作曲している新曲は、シュトックハウゼントークで語った相撲の説明と、その間に出てくるちょっとした下ネタや冗談や実演などを整理して、ぼくなりに感じたシュトックハウゼンを曲にしようとしている。

 

今日は、この新曲を委嘱してくれた低音デュオの過去の委嘱作品の音源や譜面を見たりして過ごす。バリトンとチューバという編成面白い。歌+楽器の二重奏って、歌と三味線、歌とチューバ、どちらもそうなんだけど、全然違うなぁ。それと、この二人は随分演技したり、パフォーマンスも得意で、何でもできそう。中川俊郎さんの曲ではケンハモも吹いてるし。

 

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今日は、御土居を見に近所をお散歩。豊臣秀吉が作った京都を外敵から守るための土を盛り上げた城壁。全周23キロほどあるらしく、そのうちのごく一部が残っている。

 

4月20日17:00-、オンライントーク。センチュリー響との7年間を振り返り、野村誠作曲作品集をセンチュリー響の演奏家たちらと収録したことを振り返る。お楽しみに。

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