野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

マイアミ=自由と生き方を探求するアーティスト

午前中に「四股1000」で四股を1000回踏んで、午後は自由と生き方を探求するアーティストのマイアミ君を訪ねる。アートコーディネーターの里村真理さんも同行。主に音楽や建築の分野で活動してきたマイアミ君が今回、演劇をやろうと思い立ち、演劇を専門にやっていないものばかりで集って、「演劇」をする。マイアミ君のパートナーの向井麻理さんは解体現場から廃材などを調達して大工をする天才でもあるらしく、麻理さん作の茶室を見て感激。3日間に渡る八田人造石さんの石貨づくりを経て、今日は青島工芸さんが石貨コタツの足を作ろうとして、150kgあるので、足を作るのではなく、運搬の方法などを模索している。近所の人々が、藁で草鞋を編んでいる。草鞋づくり体験に少し参加させてもらいながら、おしゃべりする。元工場だった建物が都市の中の不思議な隠れ家のような秘密のスペースになっていて、そこに人々が集って交流していく。その交流は演劇になっていくのだろうか、映像になっていくのだろうか。

 

興奮の交流ののち、家に帰ると、野村誠x日本センチュリー交響楽団post-workshop作品集「ミワモキホアプポグンカマネ」の映像の大詰め。完成させる作業なのだけれども、未完成に向かっていく。もちろん、期限までに納品するのだけれども、どこまでも「遊び心」を持ち続けようとする態度を、少しでも動画に付与すべく、タイトルの文字やデザインなどのパッケージの仕方で粘っている。日本パルスさんが、短時間の中、全力で応えてくれている。

 

夜、佐久間さん、山森さん、徳永さんと、都城のプロジェクトの打ち合わせ。リモート打ち合わせなのに、途中で徳永さんの娘さんが画面に現れたところから、セッションが始まる。こうした交流や距離感が面白い。

 

昨日でハイドンが終わり、香港のレポート執筆作業に着手。とりあえず、3年前の3ヶ月分の日記を全部読み切り、様々な情報を抽出したので、これから編集+執筆作業が始まる。明日から3日間くらい集中してやりたい。