野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

北斎と高砂

「四股1000」も99日目。運動不足解消の場になっているだけでなく、文化交流、情報交換の場にもなっている。相撲がハブになって、違ったジャンルの人々を結びつける場が作れるのは面白い。

 

明日は、午後KBSラジオに生出演で、夜はオンラインでNadegata Instant Partyとのトーク。明日のトークは、基本、自由なツッコミ合いになるはずだが、最初にたった10分でプレゼンをしなければいけないので、10分でわかる野村誠のスライドづくりを黙々とやる。スライドつくるの慣れてないけれども、いろんな写真をうまく使って、過去の野村の活動を紹介しながら、いろいろ話せれば嬉しい。

 

8月9日のトークに向けて、一ノ矢さん(高砂部屋マネージャー)からの驚きのメールが来る。ここでは、北斎漫画に描かれた相撲について、一ノ矢さんと話したいこともあって、一ノ矢さんに見せたい画像を準備していた。すると、一ノ矢さんの方でも北斎漫画を調べられたようで、北斎漫画の中の相撲の画像だけでなく、雀踊りの絵が意外に相撲と共通する体の使い方があるとのこと。また、北斎漫画初編の最初の絵は、高砂の絵だという。確かに見てみると、相生の松と松の精の老夫婦が描かれている。北斎漫画四重奏から始まった「野村誠✖︎北斎」が、10年経って、「初代高砂浦五郎」の浪曲地歌を作曲したら、能の「高砂」に結びつき、しかし、北斎漫画の最初のページが能の「高砂」だったという奇跡的な一致。

 

北斎バンドのための作曲作業も少し進めるが、今日は、黙々とスライド作成していた。明日のトークが本当に楽しみ。

 

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