野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

リモートでない共演での本番、初体験

朝、「四股1000」で、2016年のJACSHAフォーラムのテープ起こしを音読した。JACSHAは3人の作曲家に留まるのでなく、多くの人を巻き込むプロジェクトとして、JACSHAという現象になっていくといいのでは、という話があった。JACSHAという現象になっていくように仕掛けていきたいと思った。

 

本日は、アバンギルドでギタリストの勝野タカシさんとの「宿題とあそび」の公開収録だった。京都の木屋町三条にあるライブハウス。勝野さんが京都府の支援金を得て、野村と勝野の即興ライブシリーズ「宿題とあそび」を映像化して配信することになった。本日が公開収録で、動画は編集されて1ヶ月後くらいに公開になる予定。映像撮影の江村さん3人組と、音響の方(名前を思い出せずすみません)と、照明の竹千代さん。勝野さんの提案で、アバンギルドの厨房で演奏する動画を撮影したり、客席で演奏する動画を撮影したり、階段で演奏する動画を撮影したりした。

 

その後、たゆたうのボーカルのにしもとひろこさんがゲストで登場。にしもとさんと3人での即興も撮影の後、ステージにセッティングして、20時の開演。

 

新型コロナウイルスの感染が広がっているので、映像でライブ配信をするのだが、ステージ上で、勝野さんと共演して、改めてびっくりした。この4ヶ月間、家でピアノを弾くことはあっても、ライブハウスでPAして大音量でピアノを弾くことはなかった。勝野さんのギターがアンプでガンガンに鳴っていて、しかも、それが同じ空間で鳴っていて、それと即興で共演していて、当たり前ながらタイムラグがない。4ヶ月前に、アコーディオニストの大田智美さんとニコニコ動画で無観客コンサートの配信をして以来の感覚。先月、カエルケチャ祭りで、ほんまなほさんと同じ空間で演奏したけれども、あの時は、同時に遠方の砂連尾さんや古川さんやインドネシアのスボウォさんやタイのアナンとも共演するリモート共演が中心だったので、こうして、同一空間での本番は本当に4ヶ月ぶり。この4ヶ月、リモートでの独奏や、リモートでの共演ばかりだった。改めて、この4ヶ月ぶりの初体験に心底びっくりしながら、演奏した。同じ空間にいて演奏するって、こんなに尊いことだったのだと、再確認した。

 

貴重な体験をありがとう。1ヶ月後の動画公開が本当に楽しみ。

 

明日の「四股1000」に向けて、2016年12月6日のJACSHAフォーラムのテープ起こしをやって後、就寝。