野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

JACSHA「すもう✖︎おんがく」半分遠隔ワークショップ初演

豊岡アート縁日で、JACSHA「すもう✖︎おんがく」ワークショップを開催。11:00-11:15, 11:30-11:45, 12:00-12:15の3回。

 

このワークショップは、ZOOMを使って、茨城県坂東市から鶴見幸代、樅山智子の二人の作曲家がモニターに登場し、野村誠は現地の舞台上に登場。野村はその場にいるけど、一言も声を発さず動きや打楽器演奏。逆に、鶴見、樅山は遠隔で喋る。野村は現場で子どもたちの動きに反応して動くけれども、声はかけられないので、身振り、ジェスチャーで一生懸命伝えようとする。鶴見、樅山は遠隔からのコミュニケーションなので、声を張り上げて一生懸命伝えようとする。この異なるディスタンスのあるコミュニケーションが独特の場を作り、自分的には新鮮な体験だった。

 

また、養父のネッテイ相撲という相撲神事、竹野の相撲甚句という民謡を題材にカラダを動かしながらのプログラムを新たに作ったのも印象的。ネッテイ相撲はストップモーションと音を聞くゲームに、竹野相撲甚句は民謡に合わせて楽器を鳴らしながら動く体操になった。

 

今回は、こうした新しいプログラムをつくることができたので、今後、いろいろなところで、この15分のプログラムをやってみたい。スタッフ、関係者の皆様、お疲れ様&ありがとう。

 

夕方は、秋のKIAC(城崎国際アートセンター)でのレジデンスでパフォーマンスの会場候補である竹野こども体験村を訪れる。キャンプをしている家族が何家族もいたり、ドラム缶風呂があったり、炊事をしていたりする。竹野の海の景色も美しく、裏のジャジャ山に登ると見晴らしも素晴らしい。村長の服部さんの案内も愛に溢れている。秋が楽しみ。

 

夜は、森下真樹さん(ダンス)と碓井俊樹さん(ピアノ)によるベートーヴェンの「運命」の通し稽古を見させていただき(26日が本番)、出演者、スタッフの方々ともいろいろ作品について語り合った。本番は見にこられませんが、成功お祈りしております。