野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ズレズレための新曲

今月は、月曜日は四股は休み。しかし、昨日も踏んでいないので、毎日四股を1000回踏むことに慣れた体が欲するので、里村さんと自主四股を踏む。

 

web版こどもアートサーカス2020の打ち合わせ。今日は、音楽家とアニメーション作家の古国府薫さんも交えての打ち合わせ。アニメーションのワークショップでできた動画に、曲をつけていく作業もあるので、その段取りなど。夏のワークショップ、全部、オンラインで開催予定で、どんなことになるのか、楽しみ。詳細は以下のウェブサイトに公開されていて、各講師陣の自己紹介動画があがっていて、ぼく以外の方々は、なかなかしっかりした自己紹介動画をアップされている。詳細は、こちら。

 

web版こどもアートサーカス2020 | 公益財団法人としま未来文化財団

 

鍵盤ハーモニカ五重奏のPーブロッで、オンラインで試験的に合奏をしてみようと計画中。そこで、本日は、オンラインでタイムラグがあって、ずれてしまうことを前提に作曲。「Ensemble for ZOOM」、「バスに合わせる」の2曲作曲した。

 

25絃の新曲の作曲に向けてスケッチをする。戸島美喜夫のピアノ曲を弾いてみたりもする。今回の新曲の創作に、里村真理さんにドラマトゥルグとして関わってもらうことを提案したところ快諾していただけた。早速、作曲に向けての会議を持つ。戸島美喜夫の「ベトナムの子守唄」から、鎮魂歌は死者を弔う歌で、子守唄は赤子をあやす歌と思うが、どちらもザワザワした気を落ち着かせる上では、似ているのかもしれない。戸島先生とは、同郷の名古屋人で、名古屋で初めて出会ったことも印象深い。名古屋の熱田神宮の踏歌神事のこと、愛知県の子守唄のこと、踏歌は後に万歳になった。愛知県には尾張万歳や三河万歳がある。そうした愛知の芸能のこと。踏歌というと新年や賀ぐイメージが強いが、歌垣では死者と交信するものもある。踏むというと大地とのコミュニケーションが強調されるし、大地というと稲作などとの関連も強いし、相撲神事と稲作のつながりも強い。と同時に、カッパと相撲のつながりも深い。土に対して、水、空。天や星。七夕。様々なイメージを広げながら、作品を作る上でのリサーチを始めていく。その後、熱田神宮の踏歌神事の別宮八剣宮での儀式の動画を見ていた。笛一人、うた+笏拍子6人、舞4人。舞の動きは非常にシンプルで、グルグルと四角形に回って、4人が4つのアクションを繰り返す。四方、東西南北、4なんだと思った。

 

イタリアの映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの訃報。91歳とのこと。以前、鍵盤ハーモニカ5重奏にモリコーネの「ニューシネマパラダイス」を編曲したことがあり、水戸芸術館などでも演奏した。ご冥福をお祈り。

 

明日の「四股1000」に向けて、木村朝之助さんとの対談のテープ起こし。