野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

パヌフニクの子守唄、佐久間徹さんインタビュー

「Polish Music since Szymanowski」という本も読んでいて、今日は、第2時世界大戦直後の章を読んだ。1947年だけでもパヌフニクは次々に傑作を作曲しているが、「Lullaby」は本当にシンプルなのに美しく不思議ななんとも言えない気持ちになる。悲惨な戦争を生き延びた2年後に、人はこんな音楽を書けるのかと思うほど素敵な音楽だ。

 

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美しいと言えば、イギリスのヒュー・ナンキヴェルが作曲したMonarch Butterflies at the Clock Towerをピアノで弾いて、簡易録音してヒューにメールで送った。これは、同じ譜面を彼の友人たちにピアノで弾いてもらい、その録音を重ね合わせて曲を完成させるという企画。微妙にずれたピアノ同士が重なり合って、ぼんやりにじむような音楽になるのだろう。合体するのを想像しながら演奏した。

 

ヒューは、新型コロナウイルスの感染のイギリスで、高齢者に電話で歌を届けていた。若者はインターネットにアクセスし、オンラインで交流する術がある。しかし、そうした術を持たない高齢者が孤立している。そこに音楽を届けねばとヒューは電話していた。でも、今日はついに高齢者施設の外まで行き、窓を開けてもらい、建物の外で歌を歌ったそうだ。そこの施設では、コロナウイルス感染で死者も出た。隔離はより厳しくなっていることだろう。不安も増していることだろう。

 

今日も1000回四股を踏んだ。オンラインで一緒に四股を踏む仲間が増えている。自宅に引きこもっていて、運動不足になる中、こうして一緒に四股を踏める仲間に感謝。今日は、インドネシア語で1ー100まで数えてみた。久しぶりにインドネシア語を使った。人によって四股を踏んで筋肉痛になる場所も違うらしく、体の歪みや調子があらわれるようだ。

 

夜は、問題行動マガジンのためのインタビュー第1弾として、心理学者の佐久間徹さんにインタビュー(里村真理さん、佐久間新さん、砂連尾理さんと聞く)。心理学における「問題行動」(あるいは「不適応行動」)について、90分間大いに語っていただく。彼の考えた「くすぐり療法」の話から、反抗期の重要性、文部科学省の様々な問題点、理解を教育の中心に据える問題、不登校の子どもの数の増加などなど、興味深いお話の数々と共感することの数々。

 

今日も「ホルスト盆栽」を8小節だけ作曲。

 

以前購入して読みかけになっていた塚田健一著「アフリカ音楽の正体」(音楽之友社)を読んでいるが、これが本当に読みやすく面白い本なので、おすすめです。

 

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