野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

スペイン民謡、ベートーヴェン、曽我大穂

明日のレクチャーで、北口大輔チェロリサイタルの演目であるファリャの「7つのスペイン民謡より」を解説するので、ファリャの楽譜を分析している。それで、本当はスペイン民謡に詳しい人が解説したらいいのだろうなぁ。YouTubeで、いろいろ見せられそうな動画を探してみたりはする。フラメンコやフォークダンスなど、楽しく見る。カスタネットは本当に独特な楽器。明日のレクチャーが楽しみになってくる。

 

相変わらずベートーヴェンを起点に作曲しているが、思えば遠くへ来たものだ。既に、ベートーヴェンは、遥か彼方になっている。今日も6時間ほどは譜面を書いて過ごす。

 

夜は、アバンギルドにライブを聴きに行く。いしいしんじさんの紹介で、「仕立て屋のサーカス団」、「シネマダブモンクス」などで活動する音楽家曽我大穂さんのライブ。ギタリストのコーヘイさんという方のソロ、曽我さんのソロ、そして二人でのセッション。ソロ演奏で、ルーパー(というエフェクター)を使って反復させると、一人なのに、複数のレイヤーをつくることができる。これは便利なのだが、一人で演奏している時に一人の音しかしないと、ソロならではの緊迫感があってよかったりする。曽我さんは、いろいろな楽器を操り、全身が楽器のような人で、時々、床を踏み鳴らしながら演奏していて、断片のように突然途切れたり、壊れたり、進んだり、踊ったりしながら、音楽を育んでいく素敵な音楽家で、一緒に演奏したくなった。終演後、いしいさんに紹介してもらって、いっぱいお話をした。一緒に演奏してみたい。

 

大相撲初場所は3日目。朝乃山も遠藤も全勝。