野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

チケット完売間近

昨日は日本海新聞、今日は朝日新聞の記事がとりあげられたこともあり、11月2日、3日の合計4公演のうち、11月2日の2公演は前売り券が完売に。11月3日の公演も、残席わずかとなり、まもなく完売になりそうな気配。

 

本日より、いよいよ本番の会場(とりぎん文化会館梨花ホール)でリハーサル。実際の会場で、照明や音響もあって、徐々に本番に近い環境になっていく。明日は、照明も音響もできあがってくるし、舞台美術もどんどん揃ってくるので、もっと美しいことになるのだろう。

 

衣装を工夫してきたり、新たに楽器を持ってきてみたり、それぞれのこだわりで、本番への準備をしているのが嬉しい。手編みの帽子が山盛り現れたりする。「ゲキジョウ実験!!!」とうたっているので、最後まで実験したいことを、みんなで持ち寄る。試してみる。本番が始まっても、また実験してみたいことをやってみるかもしれない。その実験精神が生き続けているのが嬉しい。

 

舞台美術も、完成図や設計図なんてない。日々増殖しているけれども、最終的にどんな風になるのか、予想がつかない。楽譜がない音楽をやったり、台本のない演劇をやるように、図面のない舞台美術がフレッシュで面白い。また、予想していないアイテムが誕生したりしている。こった衣装をつくった人のをみて、触発されて、他の人にも伝染していく。本番が始まっても、衣装が変化し続けるかもしれないなぁ。

 

この公演の中に出てくる音楽は、すべてワークショップの中で生まれたオリジナル曲。「いつの間にか銀河ステーション」は、2月のワークショップで作った歌。「北十字とプリオシン海岸」は、6月のワークショップで考えた美しいハーモニー(弦楽合奏トーンチャイム+ピアノ+ヴィブラフォン+インドの笛)。「さそりの祈り」も、6月のワークショップで作った賛美歌。「今こそ渡れ渡り鳥」は、6月に鳥取西高校の合唱部と作ったもの+7月に倉吉のワークショップで作ったもの。「ラジオステーション」のジングルは、10月のワークショップで作った。こうした鳥取で過ごした時間が多層的に積み上がって、公演ができあがっている。

 

それにしても、短い準備期間の中、最大限に楽しもうと、本当に良いエネルギーがいっぱいで嬉しい。今日も、事故もなく、怪我もなく、みんなが無事に楽しんでできて、本当によかったと思う。明日も、事故もなく、怪我もなく、無事に楽しくできるように、頑張りすぎずに、一歩一歩やっていこうと思う。みなさん、おつかれさま。手洗い、うがいして、しっかり休んで、明日もよろしくね。