野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」

イタリア北東部のトリエステの滞在を終えて、電車の移動でミラノに移動。移動の読書は、今年の4月にイギリスのペンザンスの本屋で買った「Something of His Art

 -walking to lubeck with J.S.Bach」という本。1705年に4週間の休暇をとって徒歩でリューベックまで数百キロの旅をしたバッハと同じ道を旅する、という聖地巡礼の本。当時、若者だったバッハが、リューベックのオルガンの巨匠のブクステフーデの演奏を聴きたくて旅したのだろう。

 

ミラノの地下鉄では、スリに用心するようにと言われた矢先に、スリが現れ、見事な手口で財布を盗んだが、盗んだと思しき人を追い詰めると、財布を置き逃亡。中身は無事。ミラノでは、スリにご用心。

 

いよいよイタリアのクラシック音楽最大級のフェスティバルMITOフェスティバルに参加。MITOは、水戸ではなく、ミラノとトリノの2都市で開催されるので、ミラノのミとトリノのトで合わせてMITOというわけ。レストランで昼食をとると、お店にもMITOフェスティバルのパンフが置いてあり、ちゃんと我々の公演もしっかり写真が載って掲載されている。

 

ミラノのホテルにチェックインする。このホテルの真ん前くらいに、レオナルド・ダ・ヴィンチの巨大壁画「最後の晩餐」がある。こんなに真ん前にあるならば、見ないわけにはいかないが、完全予約制で15分ごとに交代で見るというもの。ダメもとで行ってみると、18時15分から見られるとのこと。セキュリティチェックも厳しく、中に入っていって、500年前のレオナルドの傑作の壁画に遭遇する。本当に特異な絵画で、この絵を見ることができてよかったし、ミラノに20年近く住んでいたレオナルドのことを、この機会にできるだけ味わってみようと思う。

 

明後日9月14日は、トリノのブルーノ・ムナリ劇場にて、16時からと、18時からの2回公演。9月15日は、ミラノのラガッツィ&ジョバンニ劇場にて、16時からと、18時からの2回公演。ヴェネチア・ビエンナーレに現代美術展を見に来られた方、ついでにミラノかトリノに足を伸ばして、音楽も楽しみませんか?

 

9月14日の詳細はこちら

www.mitosettembremusica.it

9月15日の詳細はこちら。

 

www.mitosettembremusica.it