野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

生まれる小冊子、合流する音楽、動物とこども

「お産を楽しむ本」の著者の河野有砂さんと、自然育児友の会の内田さんと、ミーティング。昨年、一昨年に開催した「自分も生まれる旅×ノムラノピアノ」の第3弾に向けて。いろいろ話すうちに、「自分も生まれる旅×ノムラノピアノ」の小冊子を作成することを次なる目標にして、それが完成した時に第3弾を開催しようということになった。生まれること、感じること、生きること、音、つながり、‥‥。何か、素敵なものが作れるに違いない。何より、有砂ちゃんが迷いなく乗り気になっているので、楽しみだ。

 

野村誠千住だじゃれ音楽祭、来年度の企画「千住の1010人 in 2020年」に向けて、プロデューサーの熊倉純子さんと事務局スタッフみんなで、会場候補地を歩いて巡る。いよいよ来年5月の開催まで9ヶ月。1010人の出演者と1010人の観客で、合わせて2020人が集うコンサート。コンサートの最終地点だけでなく、町のあらゆるところで行われる複数の同時多発の小規模の催しが、最後に一箇所に合流して1010人の音楽になっていく。合流する音楽。

 

そして、アコーディオニストの大田智美さんと、8月25日のコンサート(@カーサモーツァルト)に向けて、リハーサル。野村誠作曲の「動物の演劇組曲」(全11曲)と、「新潟組曲」(全6曲)と「ウマとの音楽」の合計18曲を、みっちり練習。「動物の演劇組曲」は、もともとズーラシアの動物たちとの即興セッションをベースに作曲した音楽なので、動物との交流の気配や感触が残っている音楽で独特。一方、「新潟組曲」は子どもとのワークショップをベースに作曲した音楽なので、子どもとの遊ぶような感覚が残っている音楽。だから同じ作曲家(野村誠)なのに、動物相手の音楽と、子ども相手の音楽では、ずいぶんと作風が違ってきて、その違いを味わうのは面白い。

 

二人での合わせるポイントや解釈の方向など、本番に向けてチェックすべきことはやれたので、明日は、個人練習。

 

ちなみに、「ウマとの音楽」の音源、ここで聞けます。

 

soundcloud.com