野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

天安門事件から30年

6月4日という日は、去年までは特別意識する日ではなかった。6月4日は、天安門事件が起こった日だ。昨年はモックさんに連れられて、野外で10万人もの人が集うキャンドルナイトに参加した。今日は天安門事件から30年だ。中国が民主化する最大のチャンスだった30年前。中国が30年前に民主化していたら、ひょっとしたら30年前にベルリンの壁が崩壊したように、韓国と北朝鮮も一つの国に戻れていたかもしれないし、世界の情勢は大きく変わったかもしれない。でも、30年前に勇敢に抗議し武力鎮圧され命を落とした人々の思いは決して消えない。モックさんと語ったことを、たくさん思い出す。「革命は明日起こる。だから、それに備えなければいけない。準備しなければいけない。例えば、コミュニティ・ミュージックも、そのための準備になる。与えられた歌を歌うのでなく、自分たちが歌う歌を自分たちでつくる。コミュニティ・ミュージックって、そういうことだろ。」

 

イギリスから、BBC PromsのFestival Guideが届いた。ぼくは、このフェスティバルに出演するわけではないが、この冊子のP.42に大きく「しょうぎ作曲」の楽譜が掲載された。a graphic score by Japanese experimental composer Makoto Nomuraと紹介されている。こうして紹介されるのは嬉しい。

 

久しぶりに小学2年生のJくんと音楽する日。ミニカーがいっぱいあって、それらも楽器になる。タイヤの音も面白い。阪急電車京阪電車のミニチュア模型もあり、ボタンを押すとアナウンスなども入る。Jくんは、それらの音とキーボードのリズムをミックスして音楽をする。電子ピアノの自動演奏で「きらきら星変奏曲」を鳴らしながら、自分できらきら星を弾いたりする。自由でいい。

 

夜は、「問題行動ショー」のための作曲などを、少し進めた。