野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

i-dArt国際シンポジウム閉幕

香港i-dArtの国際会議二日目。

 

ロンドンのHeart n Soulの発表で、この知的障がい者のバンドとロンドン交響楽団のコラボのことを知る。さっそく、日本センチュリー交響楽団のマネージャーの柿塚さんと繋げる。日本センチュリー交響楽団の楽団員も、6月29日の「ジャレオとサクマとノムラの問題行動ショー」に出演してくれる。いろいろシェアできることある。

 

新倉壮朗くんが、お母さんの代わりに一生懸命に語っている姿も心にしみる。タケオくんが、国際シンポジウムの中で語る姿を見る機会もなかなかレア。そして、タケオくんと野村で鍵ハモデュオ。

 

自然生クラブの発表も、不勉強で知らないことばかり。同じ日本でこんなに素敵な実践をしている方々がいて、香港で出会えることを嬉しく思う。農業も、炭づくりも、田楽も、絵画も、全てが繋がっている。

 

イギリスのAlice Foxの発表。彫刻になってみるワークショップの写真。30人ほどの様々な人に聞き取りして、まとめたファシリテーションで大切なこと。時間のゆとり、信頼。彼女の本、さっそく注文して、読んでみたい。

 

やまなみ工房の発表。ぼくは滋賀県の水口碧水ホールに何度も行ったのに、そこからそれほど遠くない場所にあるのに、一度も訪ねたことがない。環境はつくる。やりたいことをやりたいようにさせる。

 

i-dArtのディックの発表。ドライヤーでピンポン球を浮かせている映像とか、面白いこといっぱい。

 

野村の発表。ファシリテーションについて聞かれたので、野村が何をしているのかを、provokation(触発)-observation(観察)-imitation(模倣)-variation(変化)-creation(創造)の5つのプロセスに分解して説明してみる。

 

野村のやっていることの本質を、アリスの言葉で言えば、listening(またはextended listening)だ。

 

最後の全員登壇しての結語の司会のモックさんが、口火を切る役に野村を選んで駆け寄ってきて、マイクを渡してくれた。楽しく濃厚な2日間だった。

 

ゲストみんなでミニ遠足(バス旅行)で、お寺に行って後、ディナー。メーリン、ベリーニ、みんなありがとう。