パリにて、ジャグリングカンパニー「頭と口」の日仏共同作品のクリエーションに参加中。パリ郊外のモントルイユにあるStudio Albatrosというアートスペースで稽古。由緒ある映画スタジオを取り壊しにするのを反対する人々が自主運営で、ここを運営しているらしい。京大の吉田寮のような雰囲気のところ。
今日から3月27日まで、尚くん、桜子さん、ギヨーム、シルヴァンとのクリエーション。この作品は、日仏の二人のジャグラー(尚とギヨーム)と日仏の二人の音楽家(野村とシルヴァン)で共同制作するのだが、シルヴァンとは今日が初対面。日本から、ギヨームや尚くんが持ち帰ってくれた5枚の瓦をゴルフボールで自動演奏する装置が完成していて、ぼくがすごい、ファンタスティックと大騒ぎしていると、シルヴァンが、人間の手で叩くほどいい音がしないんだ、難しいんだよ、と言いながら、セッティングを細かく手直ししている。
ぼくも日本から持ってきた瓦の創作鍵盤楽器やペットボトル、鍵盤ハーモニカなどを、シルヴァンの装置と合わせて演奏してみる。既に、相当面白い音楽になっていて、楽しい。
ギヨームが、フランスの古い瓦を6枚ほど持ってきてくれる。これが、なかなか良い音がする。イタリアで演奏したイタリアの瓦と似た感じ。
シルヴァンと早速音楽のクリエーションを始める。センスと勘のいい人なので、それほど説明しなくても、こちらの意図もわかってもらえるので、スムーズに音楽が生まれてくる。
今日は、シルヴァンは4時半に帰らなければならなかったので、その後は、シルヴァンなしのシーンの創作。遊んでいるような感じで、アイディアが膨らんでいくが、そこから、色々議論をして、論理的に方向性を整理して、新しいシーンが練り上がっていく。楽しい創作の現場。
ということで、ヘトヘトになるまで稽古。