野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」と決まる

ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」

 

ついに、鳥取で門限ズが長期で取り組んできたプロジェクトの最終章、11月の公演のタイトルが決まった。この公演、舞台美術で、藤浩志さんに関わってもらうことにもなったし、鳥取県の様々な音楽団体の協力も得られそうで、非常に楽しみがいっぱい。

 

音楽、ダンス、演劇、美術、マネジメント、などなど、様々な要素が複合的に組み合わさる総合音楽劇を、住民参加型で行う。それを、音舞劇と呼んでみようか?とか、超オペラ、ハイパーオペラ、オペラペラ、など、考えるが、結局、なんだかイメージがぼやけてしまう。それで、音楽であり、ダンスであり、演劇であり、ということを、一言で、劇場(ゲキジョウ)と言って表現してしまおうと。そして、そこで何をしたいのかを、集約すると、これは、古典を演じるのではなく、現在の鳥取が持っている可能性を演じるコンテンポラリーな舞台になる。その現在の鳥取の可能性を最大限に探求することを一言で言うならば、実験だろう。

 

劇場でどんなことが可能か、という実験。地方都市で地元の人々が集って、どのような創造的な舞台が作れるか、という実験。プラネタリウムや図書館や福祉施設やカフェや様々な場で、どのような出会いが演出できるのか?どのような文化が育まれるのか?という実験。オペラや歌舞伎やミュージカルや能や狂言などの様々な古典に見る総合芸術に匹敵する現代の総合芸術のあり方を追求する実験。

 

本日は、鳥取県立図書館に打ち合わせに行き、ゲキジョウ実験!!!が、図書館でも行われることになる。県立図書館ととり銀ホールは隣接しているので、図書館でワークショップや公演も行える。福祉施設のからふるも訪ねた。米子公演の衣装のためのペインティングで協力していただけることになる。色々なつながりが生まれるのは、本当に面白い。

 

ちなみに、門限ズ(=野村誠+倉品淳子+遠田誠+吉野さつき)は、クロスジャンルバンド。ロックバンドに役割の違う4人(ヴォーカル+ギター+ベース+ドラム)が集まっているように、音楽家+俳優+ダンサー+コーディネーターの4人で成り立っている。

 

そして、今後は、鳥取県で次のホップ・ステップ・ジャンプの3段跳びで、大いなる飛翔をとげる3段公演が行われる。乞うご期待!!!(敢えて、住民参加程度を、レベル1、2、3段階で表示すると、以下の通り)

 

第1弾 4月 米子公演 プラネタリウム劇場「音とカラダで銀河鉄道

出演者数:5、住民参加度:レベル1(簡単な観客参加) 

 

第2弾 7月 倉吉公演 タイトル未定(仮に、ワークショップ劇場「銀河鉄道の夜→」と呼んでみよう)

出演者数:25名程度、住民参加度:レベル2(1日みっちりワークショップの後の発表会)

 

第3弾 11月 鳥取公演 ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」

出演者数:125名程度、住民参加度:レベル3(半年間のワークショップの末の発表)

 

ということで、京都に戻りました。