野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

旅するピアノ 十和田のミニツアー参加者募集(〆切間近!!)

昨夜、来月の十和田のツアーについて作文。まずは、作文はこちら。

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旅するピアノ  

音楽は旅
旅は音楽
ピアノを弾く
風景が立ち現れる

自宅で作曲
ピアノを弾きながら
洗濯機をまわす
料理をしながら
ピアノを弾く

ピアノを弾いたら
郵便屋さんがやってきた
音楽は生活
生活は音楽
生活の中で
音が生まれてくる

家庭訪問のように
ピザの宅配のように
音楽をリビングルームに出前する
初めてそんな試みをしたのは
20年前のパリだ
ロンドンでは
紅茶とユーモアと会話が
音楽と同居した

リビング・ルーム・ミュージック
若きジョン・ケージの曲名だ
家具の音楽
エリック・サティ

十和田のピアノを巡る
特別な時間
そのときだけの
特別な音
特別な空気

生まれる
生まれる
音楽が生まれる
喜びの音
祈りの音
出会いの音
あなたとわたしの音
ピアノとおうちの音

野村誠/作曲家)

 

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ということで、3月5日(火)、6日(水)に十和田で開催するツアー型ピアノコンサートの募集が開始になりました。2月26日〆切で、両日とも限定12名です。ピアノのあるご家庭や保育園や教会など、面白い場所をめぐり、それぞれの場所で野村誠がピアノを弾きます。一緒に小さな旅をしましょう。2500円、要予約で各先着12名様です。十和田市現代美術館で毛利悠子展と常設展も合わせてお楽しみいただけます。近くの方も遠くの方も、是非、お越しください。(詳細は、以下のサイトをチェック!!)

 

towadaartcenter.com

 

本日は、たんぽぽの家に行き、「だんだんたんぼに夜明かしカエル」の神戸公演の映像を見ながら、3月9日、10日の東京公演に向けての打ち合わせ。神戸公演と同じ内容ですが、会場が違うし、ゲストが違うので、いろいろ修正が必要。神戸公演に様々な感想が寄せられていて、泣いた人から笑った人から怒った人から、いろいろ反響あり。人によって、あのシーンが良いという意見も千差万別、多様。出演者も多様な人々だったが、コメントも多様で、感想も多様で、それは嬉しいこと。「どうせ内輪で喜んでるだけなんでしょ」と観に来る気がなかった人が、急に観たくなってやって来て、泣いて感激した、などの報告も。このシーンは、もっと長く観たかったなど、様々な意見を参考にしつつ、東京公演を仕上げていきますので、お楽しみに。

 

帰り道に、山本麻紀子展を鑑賞。土と植物と人々と対話。手の表情が印象的。帰ると、山城大督さん編集の「青少年のためのバリバリ管弦楽入門」の本番動画が届いていて、思わず2回も見る。本番中は演奏しながらなので、出演者みんなの表情をそこまでじっくりは見られなかったので嬉しい。山城さん、素晴らしき動画、感謝。近々、公開になると思います。乞うご期待。