野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)城崎場所9日目

JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の城崎でのレジデンス9日目。

本日は、竹野相撲甚句保存会を訪ねる。城崎から西へ車で30分弱。竹野は漁港で、ここには、北前船の影響で伝わった相撲甚句が残っているとも言われる。この甚句保存会も、メンバーが高齢化して、活動が途絶えかけている。代表の與田さんにお話を伺う。

その前に、住吉屋歴史資料館の岡田館長より、資料館の説明。そこで、柴野栗山が読んだ歌の楽譜らしきものを見つけてしまい、館長から、「解読して演奏して欲しい」と言われる。館長は、ポール・マッカートニーの大ファンで、ポール談義で盛り上がったりする。仲田光成記念館では、99歳が白寿なのは、百に一本足りないからか、と言うと、館長に「賢いね、君!」と肩を叩かれ、「次回から使わせてもらうよ」と興奮。既に、相撲の話にいたる前から、楽しい交流。

相撲甚句の話がまたまた、面白い。甚句の話から、盆踊りの話にもなり、仮装する盆踊りの音楽は、インドネシアのクロンチョンのようでもあり、ノリノリ。踊りも、一遍上人念仏踊りの影響もあり。竹野小学校は、全校児童で相撲大会。小学生の金管バンドに相撲甚句で作曲して欲しいと、岡田館長と與田さんはノリノリで話が弾む。「オペラ双葉山」は、あらゆる場所で上演可能で、柔軟な作品になるだろう。きっと、(ネッテイ相撲の里)奥米地の段もあれば、竹野の段もできるに違いない。

その後、お昼ご飯を食べにいった「みつば」で、大衆演劇と日本舞踊のわかなさんに、伝説の相撲の話などを聞いて後、竹野の砂浜で土俵入りと相撲をとりまくる。

その後、城崎に戻り、だんじりを見て、祭りを満喫。読売新聞に、昨日のネッテイ相撲ワークショップの記事が大きくとりあげられている。