野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)城崎場所、中日8日目

JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)での城崎国際アートセンターの滞在8日目。今日が中日です。

本日から、ダンサーのきたまりさん合流。

城崎は、今日、明日は秋祭りでだんじりなのですが、我々は、今日はネッテイ相撲の伝承される養父市の奥米地に出かけました。ネッテイ相撲関係者、ダンストーク関係者、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)メンバー、一般参加者が集うワークショップを開催しました。

ダンストークがこれまで但馬でどのようなダンスの活動をしてきたかのお話、そして、JACSHAのこれまでの相撲と音楽を巡る試みと、ネッテイ相撲に対する憧れを熱く語って後、実際に、ネッテイ相撲を演じていただきました。祭りでなく、こうしたワークショップのために演じて下さったのは、本当に本当に希有な貴重なチャンスで、間近で見られたこと、本当にすごい迫力で感激でした。

そして、そこに、数々の質問を投げかけました。間はどうやってとっているのか?声はどういう発声が良いとされるのか?身体の軸はどのように移動しているのか?などなど、作曲家やダンサーから、次々に質問が飛び交います。それに、保存会の方々が懇切丁寧にお答えいただきました。

そして、最後に、「ネッテイ相撲」を起点に、ダンスや音楽を創作する時間。実際にやってみることで、ネッテイ相撲の大変さ、素晴らしさが体感できる至福の時間となりました。

その後も、交流会で語り合い、保存会代表の足立さんの熱い思いなどを聞くことも、大きな大きな収穫。

深夜のピアノの稽古では、鶴見幸代作曲「すもうハノン」を丁寧に譜読みして、何度も稽古しました。

今日は行けなかったけど、奈良で、エンリコ・ベルテッリや松原智美さんなどが、野村誠作曲「まえまちアートセンター」を演奏してくれたはず。どんな演奏になったのだろう?