野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

土俵際のJACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)

新潟におります。本日は、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)のワークショップを行いました。2008年に鶴見幸代+樅山智子+野村誠の3人で、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)を結成して以来、細々と相撲道から学び作曲道を邁進し続けております。本日は、あけぼの公園の土俵に行き、25年間使われていなかった土俵にかかっているシートをとりはずしました。そして、土俵の四本柱でてっぽうをしたり、四股を踏んだりしました。もと力士で新潟でちゃんこ屋を営む大翔龍さん、もと力士の豊乃國さんから直伝していただくと、コツがよくわかる。元力士の方々のてっぽうは、低音が聞いて迫力あり、音も素晴らしい。

JACSHAの説明を丁寧にした後、実際に「土俵開き」の儀式を創作するワークショップ。土俵でこんなことをしてみたいとアイディアを出し合い、こんな土俵になりたいと夢を語り合う。これらの内容をJACSHAでまとめて、明日には本番。

午後は、アーツカウンシルの杉浦さんのガイドで新潟島の街歩き。ここは、信濃川の運ぶ砂でできた砂丘であることなど、土地の特長がみえてくる。その後、檀家を持たないお寺で北洋漁業のためのお寺、吉祥院を訪ね、仏具としての楽器など様々なものを明日の儀式のためにお借りすることに。

夜は、JACSHAで明日の儀式の構成をし、方屋開口などの祭文の文言を作文し、清めの儀のリハーサルをする。いつも土俵際で粘って作品づくりをするJACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)だ。