野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今日は観客

新潟にて、「水と土の芸術祭」の展示を、メイン会場、NSC美術館、砂丘館にて、鑑賞。本日は、ここで時間切れ。3会場まわっても、おそらく、全体の半分も見ていないので、次回また頑張ってまわります。メイン会場では、かなり大きな作品が多く、1980年代から90年代初めにこういう大きな彫刻やインスタレーションをいっぱい見たので、そうした作品が集まっていると現代の作品なのに、なんだか懐かしく感じます。ナウィンの新潟の様々な人々に取材して描いた絵を結構、じっくり見ました。3会場の中に、映像が一点もなかったことも印象的。近年、現代美術展でやたらに映像が多く、見るのに時間が凄くかかることもあるのですが、映像が全然なかったのは、新鮮でもありました。逆に、プロジェクト型やインタラクティブな作品は、(少なくとも、ぼくがまわった会場には)なかったので、逆にそうした作品も見たくなりました。そうしたアーティストは、藤浩志さんがディレクターを務める市民プロジェクトやこどもプロジェクトに招聘されているようです。実際、ぼくもこどもプロジェクトと市民プロジェクトで、招聘されています。

そう思うと、藤浩志というアーティストは、巨大な造形やインスタレーションをしながら、様々なインタラクティブな仕掛けがあったりするので、どちらの要素も強く持つ作家なのだなぁ、と藤さんの作品が展示されていたらよいのに、と勝手に藤作品を見たくなりました。

東京に移動し、両国門天ホールで、吉森信くんの2台ピアノとクラリネット2本のコンサートに行き、大いに刺激を受けて帰ってきました。