野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アバディーン散策

本日は、日曜日。自室で朝食を済ませ、町に繰り出そうかと思いきや、急に雲行きが怪しくなり、気がつくと外は嵐。どしゃぶりの雨に、暴風。これは出かけられないので、先日借りてきた大正琴調弦して、弾いて遊んだりして過ごす。

ベリーニが宿直のラムさんに連絡してくれて、大きな傘を貸してもらう。そして、ラムさんと一緒に職員用の昼食をいただく。すると、徐々に、天気がよくなってきた。そこで、傘を持参で、散策に出かける。

外に出た途端、雨はあがったので、すぐに傘を閉じる。ぼくの滞在している施設は、Welfare Road(恵福道)という住所にあり、日本語訳すれば、福祉通りとなる。1000人規模の福祉施設があって、その隣にも別の高齢者施設があるので、福祉通りになったのだろう。とりあえず、駅と反対側の通りに行ってみると、プールがある。天気がいい時に泳ぎに来よう。そして、さらに2分ほど歩くと、水上レストランへの無料送迎船の発着所があった。つまり、ここはもう海。海近い!と同時に、すぐそこに見えている対岸の山やビルは、別の島だ、ということが分かった。

ぼくがいるのは、香港島という島だ。香港には、たくさんの島があり、ベリーニも別の島からフェリーで通っているし、別のスタッフはまた別の島から通っている。みんな休日に自分の島を案内したい、と言ってくれるし、そっちは全然雰囲気が違うのだ、と言う。3ヶ月の滞在の間に、いくつの島を訪れることができるだろう?できるだけ違う島を体験したいものだ。

散策を続けるうちに、最寄りのスーパーも見つけられたし、カナダのインターナショナルスクールや、シンガポールのインターナショナルスクールがあることもわかり、さらには、東華三院のJockey Clubの名前を冠した別の高齢者施設にも遭遇。

アバディーンの中心に行ってみることにした。アバディーンという港町は、もともと香港という名前だったのだが、アヘン戦争で上陸してきたイギリス人が、村の名前であった「ホンコン」を島全部の名前だと勘違いして、「ホンコン」と呼んでいたら、あとで、この小さな村の名前だと気づいて、仕方がないので、スコットランドアバディーンと似ているので、アバディーンと名付けられたとのこと。対岸の島との間に、船がいっぱい浮かんでいて、いい眺めなのです。そして、海沿いが歩きやすくなっているので、開放的で散歩やジョギングにとても良い。毎朝でも散歩したい場所です。

その後、アバディーンの中心街を歩き、ヘアサロンに飛び込み、散髪をしてもらい、文具屋でノートを購入するなどなど、アバディーンを楽しく散策。

夜ご飯をラムさんが部屋まで持って来てくれる。食べながら会話。(今日の晩ご飯はチャーハンではなかったが)チャーハンは、広東語でチャウファンと教わる。