野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

鈴木潤さんと対談

連日、日本センチュリー交響楽団に関する仕事が続いている。しかも、毎日、違う内容。5日は、「世界のしょうない音楽ワークショップ」で、70人で野村作曲の「越後獅子コンチェルト」のリハーサル。7日は、バリガムランのスタジオで、センチュリー響ヴァイオリンの巖埼さんとGita Kencanaの方々とリハーサル。8日は、前田文化でセンチュリー響ヴァイオリンの小川さん、パーカッションの安永さんと即興で住居解体とのコラボ。そして、今日は、センチュリー響が昨年行った高齢者プログラムについての対談を、音楽家鈴木潤さんと行う、というもの。

センチュリー響のコミュニティ・プログラム・ディレクターに就任したのが2014年3月なので、4年になる。4年前は、オーケストラの楽団員は即興演奏にも、創造音楽ワークショップにも、高齢者にも、無縁のクラシック音楽家でしたが、4年経つと、さすがのプロの音楽家で、非常に守備範囲の広い音楽家に変貌してきている。今回、鈴木潤さんと関わったことで、レゲエのリズム感など、また新しい音楽体験もされた。2020年頃には、これにさらに拍車がかかるだろうから、凄いことになっているだろうなぁ。

この対談は冊子になるそうで、いずれ公開されるはずです。お楽しみに。

それにしても、30年前に、京都大学のキャンパスで出会って、一緒に即興でピアノを弾いたり、大学の図書館の前のスペースで缶蹴りをして遊んだりした鈴木潤さんと、30年後に対談しているのが、不思議であり、あれは、本当に現実だったのだろうか、と思う。しかし、香港の労働ビザを取得するために、京大の卒業証明書を英文でもらわなければならず、理学部事務室を訪ねる。明日には、書類ができるとのこと。

1月13日に、東京藝術大学のDiversity on the Arts Projectの特別講義を行うのだが、そこで、ぼくの2012年の作品「老人ホームREMIX♯2 復興ダンゴ」の一部分を、上演しようと思い、映像に合わせてリハーサルをする。身体が覚えているところと、忘れているところがあり、練習しているうちに、馴染んでくる。午前中に、老人ホームでのセンチュリー響の試みの話をしたので、一日が繋がっている感じ。そのまま、「越後獅子コンチェルト」のピアノパートを練習しつつ、11日のリハーサルについても検討。

東京藝術大学のDiversity on the Arts Projectの打ち合わせを電話でして、野村の講義は、ほぼ野村誠によるレクチャーコンサートとなりそうで、しかもゲストに、草柳和之さん(カウンセラー)、TASKE(シンガーソングライター)、新倉壮朗さん(即興音楽家)の3名が次々に登場します。また、野村作曲作品としては、「復興ダンゴ」の一部、「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ」、「DV撲滅ソング DVカルタを歌にした」を演奏します。