野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

23年ぶりの「でしでしでし」

東京に移動。「千住だじゃれ音楽祭」のリハーサル。2月4日の第2回定期演奏会に向けて。通常は、東京藝術大学千住キャンパスで行われるのですが、本日は千住キャンパスが他の催しで使えないので、上野キャンパスで。だじゃれ音楽研究会の20名ほどが参加。つい数日前に、コペンハーゲン音楽院で学んでいる打楽器奏者で、一時的に日本を訪ねているヤンから連絡があり、彼も誘ったら、本日、参加。

今日のメインの目的は、野村誠作曲「でしでしでし」(1995)のリハーサル。1995年に水戸芸術館で7回上演。中学生の吹奏楽部に京都のロックミュージシャンたちが加わり河合拓始さんと野村の2台ピアノに美術家の島袋道浩くん、ダンサーの山下残くん、砂山典子さんら総勢60名で演奏した。同年、イギリスのヨーク大学のジャックライオンコンサートホール、ハダスフィールドのローレンスバトレイシアター、リーズのパブ、ヨークのヘスリントン教会で演奏し、2003年には、オランダのフローニンゲン向井山朋子さんらと上演した作品。日本での上演は、なんと23年ぶり。当時の中学生は、35歳とか36歳になっていることでしょう。作曲した当時の野村は26歳でした。その作品を、だじゃれ音楽研究会のメンバーで演奏し、久しぶりの再会。こうやって、音楽と再会できるのは嬉しい。その後、ヤンから、コペンハーゲンの音楽院で、どのように即興音楽の授業が行われているかを教えてもらい、みんなで試してみたりもした。

2月4日の情報は、こちら

http://aaa-senju.com/p/10307

その後、東京藝術大学のオルガン科の大学院生の阿部翠さんとのミーティング。3月30日に、野村誠作曲「オルガンスープ」(2005)を東京藝術大学奏楽堂で演奏して下さるのです。譜面を見ながら、色々曲のことをお話させていただきました。こちらの作品と再会できるのも、大変楽しみなのです。

その後、東京藝術大学のDiversity on the Arts Project(DOOR)の里村さんと打ち合わせ。さいたまトリエンナーレ以来、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)のプロジェクトでお世話になりっぱなしの里村さんの新職場に初めてお邪魔し、1月に招聘していただき、社会人学生も含めた特別講義をさせていただくのです。結構、遅くまで語り合って後、地歌箏曲家の竹澤悦子さんのお宅を訪ねる。1月19日に竹澤さんとのコンサートがあるのです。

http://www.monten.jp/20180119