野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ボーイングを考える

日本センチュリー交響楽団との「The Work」ワークショップ。このワークショップは4年目で、今年度の3回目。前回のレゴブロックを並べてできた楽譜を解読し、「レゴのブルース」と「レゴのゴジラ」の2曲を、センチュリー響のメンバーのために(ヴァイオリン、ヴィオラコントラバストロンボーンバストロンボーン)慌てて作曲し、譜面をメールで送信の後、センチュリー・オーケストラハウスへ。

ちなみに、レゴブロックの楽譜は、こちらをご覧下さい。
http://the-work.jp/blog/reports/music_work2017_2

「レゴのブルース」と「レゴのゴジラ」をセンチュリー響のメンバーに演奏してもらい、それをワークショップ参加者の方々に聴いてもらって後、この曲に、参加者の方々も参加するアレンジを考えてやってみる。

その後、全員で弦楽器をやろう、という案が出たので、今日のテーマは「ボーイング(弓づかい)」にして、弓をアップで弾くのかダウンで弾くのかに着目して、作曲してもらうことにしました。

ヴァイオリンの小川さんとのチームは、みんなでヴァイオリンを持って、考える。コントラバスの村田さんのチームは、コントラバスヴィオラで考える。トロンボーンの近藤さん、三窪さん、笠野さんのチームでは、プロも含めて全員が弦楽器の素人で、素人なりに考える、ということで、3チームそれぞれ、弦楽器の醍醐味に触れながら、意外なボーイングでのフレージングを考えてくれました。これで、音程さえ決めれば、作曲は完了ですし、音の高さを演奏者に委ねる不確定性の音楽としては、既に作曲が完了。素晴らしい。

http://the-work.jp/blog/reports/music_work2017_3