野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

相撲ミュージックinさいたま

さいたまトリエンナーレ2016のプレイベント「相撲ミュージックinさいたま JACSHAトーク&演奏会」を開催いたしました。

第1部
1 鶴見幸代のトーク
2 鶴見幸代作曲 「弦築」 演奏:田中悠美子(太棹)、多井智紀(チェロ)
3 野村誠 「鍵盤ハーモニカ・イントロダクション」
4 「瓦の音楽 in INDONESIA」 映像:上田謙太郎
5 樅山智子作曲 「真砂子ノ儀 岩槻春の段」

第2部
JACSHAによるこれまでの活動紹介+今後の活動に関するトーク

チェロの多井くんとは10年ぶりの再会でしたが、本日は、服を着ずに、まわしを着用するということで、まわしを締めるのをお手伝いさせていただきました。久しぶりに会って、まわしをつける。まわし姿でホールの舞台でチェロを弾く姿も、初めてでした。悠美子さんと多井くんとの白熱の熱演で、トントンストン、相撲の太鼓のリズムが奏でられ、ひが〜〜いし〜〜〜、に〜〜し〜〜〜、鶴見幸代さんの呼び上げの歌声も素晴らしく、トリエンナーレ参加アーティストの名前を、呼出しさんスタイルで、しかし女声で呼び上げる。

樅山さんの新作、観客の皆さんが多数舞台上にあがっていただき、様々な音色の声が重なり合って、声の輪は、声の土俵になって、その土俵の中で、ピアノと三味線とチェロが掛け合う。三味線とチェロが力士であるならば、ピアノのぼくは行司さんであろうか。相撲聞芸術の今後を期待できる時間でした。

久しぶりに再会のギタリスト/ソングライターのチャーリー高橋さんが、平成7年、8年に国立劇場で行われた民俗芸能公演「相撲」のパンフレットも持ってきて下さり、交流会も活発な意見交換が行われました。

その後、岩槻映画祭のパーティーにも顔を出して、また色々な出会いがありました。今後への課題も色々ありますが、さいたまでのプロジェクトいよいよ始動です。