インドネシアから帰国したのですが、明日は「熱タイ音楽隊の1週間」のリハーサルで、明後日が本番。タイモードに切り替えるべく、近所のタイ料理のお店に食べに行くと、「えっ、野村さん。まだインドネシアかと思っていました」と驚かれ、店内には、タイ人と台湾人の日本語勉強中の学生たちがいて、ちょっとタイ気分が増す。
タイでもらったケーンのCDをかけながら、タイの気分を増幅させていると、21日に上映する映像が届く。37分の映像を全編通して2回見て、修正点などのチェック。これで、またタイ気分が増す。
そこに、ドイツ在住のパーカッショニスト渡邊理恵ちゃんのfacebook投稿。明日ケルンで、野村誠作曲の「くつがえさー音頭」を演奏する!(前から聞いて知ってはいましたが)ワクワク。タイ気分から、ドイツ気分に。
明日2月20日、10年来の友人・松田玲美さんとケルンでピアノとマリンバのコンサートを行います。マリンバを始めた頃に憧れた一柳彗、黛敏郎、バルトークの音楽、野村誠、阿部海太郎の愛の溢れる音に満ちたデュオ・ソロ作品、本田祐也の名アレンジによる「りんご追分」マリンバ・ピアノバージョン、そしてケルン市在住の作曲家志田笙子のマリンバソロ作品の改訂版ドイツ初演などなかなかないプログラムです。
お時間ありましたらぜひおいでください!
"Klavier x Japan x Marimba"
Sa, 20. Februar 2016| 19 Uhr
Tenri Japanisch-Deutsche KulturWerkstatt e.V.
Kartäuserwall 20
50678 KölnMakoto Nomura (*1968):
Kutsugaesah Ondo for Marimba and Piano (2005)Béla Bartók(1881-1945):
Rumänischen Volkstänze (1915)Teiichi OKano(1878-1941):
Furusato (1914)Toshi Ichiyanagi (*1933):
Paganini personal (1982)Masao Yoneyama (1912-1985)/Yuya Honda (1977-2004):
Ringo Oiwake (1952)Shoko Shida (*1946):
Prediction 2 for Marimba Solo (2014/15)Umitaro Abe (*1978):
Le printemps du jardin chez M. Elzéard Bouffier for piano solo(2013)
Happy Hour theme for piano solo (2015)Toshiro Mayuzumi(1929-1997):
Concertino for Xyolophone and Piano(1955)Reimi Matsuda (Klavier)
Rie Watanabe(Marimba)
しかし、再度、タイのケーンのCDを聞いて、タイ気分に戻り、当日パンフレットの挨拶文を書き終えて、いよいよ気分はタイモード。明日は千住でリハーサル。
我々「熱タイ音楽隊」が痛感したこと。バンコクでは、民族音楽、大衆歌謡、音楽教育、即興やジャズ、現代音楽の作曲までもが、繋がっていました。タイの小学校では、自国の伝統音楽の授業が、毎週2時間。大晦日の「紅白歌合戦」では、東南アジアの伝統楽器が大活躍。西洋音楽を学ぶ音大生も、五線譜だけでなく、ワークショップや即興に積極的に参加。伝統音楽とジャズや即興の交流。こうした伝統を尊重しつつ自由自在な音楽環境を生み出しているのは、アナン・ナルコンらの努力の賜物でしょうが、今後の日本の音楽環境をどう創造するか、の大きなヒントをいただいた気がおります。まずは、その大きなヒントを、映像、トーク、演奏の三本立てで、皆さんとシェアし、「千住だじゃれ音楽祭」の次なるステップのキックオフとしたいと思います。皆さん、どうぞお楽しみ下さい。