野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

トークで解くアジアの響き

千住の1010人に向けて。本日は、東京藝大(千住キャンパス)にて、俳優の倉品淳子さんとタイの音楽の奇才アナン・ナルコンとの打ち合わせ。アナンの新作音楽劇「スーパーフィッシャーマン」は、ナレーションと巨大人形とノイズパレードによる音楽劇なのです。倉品さんの演技は素晴らしいのですが、アナンが日本語がわからないので、アナンが指揮をすると、語りとの関わりが分からなくなるので、音楽の指揮は、野村が担当せねばならなくなりました。

それから下に投げても、上に投げても飛んで行く紙飛行機を考案した池田邦太郎さんが登場。彼の数々の手づくり楽器も披露。さっそく、タイの音楽家との即興セッションが始まりました。


その後、国際交流基金に移動して、「トークで解くアジアの響き」というトークを、熊倉純子さん、アナン・ナルコンさん、メメット・チャイルル・スラマットさん、野村誠の4人で行いました。アナンによるタイ音楽のレクチャーは秀逸でした。メメットの多文化共存音楽の話も非常に良かった。

最後に、アナンが野村誠に語ってくれたのが、照れ臭いが嬉しかった。

1 マコトは何でも楽器にしてしまう優れた演奏家
2 マコトは活力に充ちた独創的な音楽を作曲する作曲家だ
3 マコトは身近にいる人を触発する教育者だ
4 マコトは自分にとって一生の大切な友人だ
5 誰の心の中にもマコトはいて、マコトに触発されて誰もが自分の中のマコトのふたを開けることができるのだ

ありがとう、アナン。でも、この5つの言葉は、全てぼくがアナンに対して抱いている気持ちでもあります。

いよいよ出演者登録が550名に達した「千住の1010人」。本番まで、あと3日。台風のコースが少しずれて、気象庁発表の日曜日の東京の降水確率が、60%から20%になりました。依然として出演者も募集中で、もちろん、日曜日に鑑賞も大歓迎です。会場は野外なので、帽子、敷物、上着、水筒など、ご準備の上、お楽しみ下さい。

http://aaasenju.wix.com/senjuno1010nin