野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ホエールトーン・オペラ第2幕の本番

相変わらず、イギリスにおります。昨夜は、ビルとニッキーの家に泊まり、ネコと犬とカメと仲良くしておりました。




で、本日から3日連続のコンサートです。

15日(金):第2幕 小学生たちによる
16日(土):第3幕 音楽を専門にする学生による
17日(日):第4幕 家族で参加できるワークショップに基づく


月曜日〜木曜日の4日間で、4つの学校を2回ずつ訪ねています。各学校とも、午前のセッション1回と、午後のセッションを1回やっていますので、それぞれの学校で、丸一日を過ごした計算になっています。で、4つの学校が揃ってのコンサートです。ヒューの小学生との仕事は、本当に素晴らしいので、こうやって小学生版のホエールトーン・オペラが味わえるのは、ラッキーです。

本日のコンサートの会場は、14世紀の建物。

天井が非常に高いので、冒頭に鍵盤ハーモニカのソロをやらせてもらいました。ヨーロッパの教会などで、音が空に飛んでいくように演奏するのが、気持ちいいので、気に入っています。

ヒューは、導入に自作の歌を歌いました。

そして、第2幕の上演前に、子ども達の緊張をほぐそうという意図なのでしょう。観客を交えて、ゲームをすることに。リーダーの真似をしていく「スイッチ」というゲームです。途中で、ヒューが、リーダーをぼくに交代したのですが、そのまま、ゲームをしているよりも、「ホエールトーン・オペラ」のことを、観客の人々と味わおうと、思いました。

そこで、「Cold, Cold」と言いながら震えてみると、皆さんも真似して、震えてくれる。ということで、第1幕の最初の場面になり、「第1幕は、日本の北の寒い所で始まるのです」とストーリーの説明をしつつ、「南の島へ」と言えば「南の島へ」と真似してくれるし、「バナナ、バナナ」と叫べば、真似してくれるので、、「Eat Eat Eat」、「You must dance」、などと言いながら、南の島に行って、バナナケーキを食べ過ぎて、太ってしまい、ダイエットのために踊りを踊って痩せようとする、というストーリーを説明。最後には、「どすこい」とやって、痩せないので、相撲とりになる、という下りまでを説明。

こんなので、お客さんに伝わったかな、と思って、「今ので大丈夫でした?分かりました?」と尋ねると、「プログラムの説明読んでいたので、分かりましたよ」とお客さん。

そして、第2幕のストーリーをヒューが説明した後、第2幕の10曲を演奏。良いコンサートになったと思います。明日は、いよいよ第3幕です。