野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Useless Collection

福岡のアートリエで、藤浩志さん容子さんとお別れ。藤さんは、これから大阪に行って、小山田徹さんとワークショップがあるらしい。容子さんは、深江小で茶話会。ぼくと加奈ちゃんは、藤浩志展覧会場で、ワークショップ講師もいないワークショップに自主的に参加して、できあがった作品を展示しました。ぼくの作品「新鮮やさい」は、価格7万円とキャプションを付けて展示したので、3月末まで、展示されていることでしょう。福岡にお立ち寄りの方は、見に行ってくださいね。

これから、福岡を立つつもりだったのに、ギタリストの内橋和久さんとばったり出会う。何年ぶりかしら。昔は、プーフーの対バンがアルタードステイツだったことも、何度もあったし、チャールズ・ヘイワードとの初来日ツアーの時は、一緒に即興をしたりしていたけれど、最近は本当にご無沙汰でした。ウイーン在住なので、なかなか日本でも会わないと思っていたら、福岡で再会とは。

藤さんのいない藤さんの展覧会場では、ミュージアムシティプロジェクトの宮本初音さん、取手アートプロジェクトにも参加したことのある脱力系美術家の鈴木敦志さんをはじめ、いろいろな魅力的な人々が出入りして、次々に紹介してもらいました。3月21日にあいのてのイベントで、福岡に来るので、いろいろお友達ができて、うれしい。大学の同期で福岡市美術館学芸員の三谷理華ちゃんとも再会。

せっかくなので、内橋さんの即興音楽ワークショップを見学。ほとんど指示を出さずに進めるワークショップを見せてもらって、勉強になりました。本人が疑問に感じていないことを、内橋さんが指摘したところで、意味がないから、なるべく言いたくないようです。だから、内橋さんは、ちょっとだけ状況を設定して、各人が自分で必要性を感じて変わるチャンスを作りますが、こうしてください、ああしてください、とは指図しないのです。カスタネットで参加していた人(この人はダンスをやっているらしい)が、どの楽器の人よりも表現の幅・ヴァラエティがあったのが、印象的でした。このワークショップには、エイブルアート・オンステージにも参加していた福岡舞台計画の佐々恭子さんも参加していました。

ということで、結局、福岡泊になりました。