野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ミステリー音楽3日目

えずこホールの「ヒューとノムラのミステリー音楽ワークショップ」の3日目。13の音楽の謎に取り組む。

朝10時にスタート。今日も20名以上が参加。アガサ・クリスティ、謎、推理、13、を鍵に進めていく。13拍子と337拍子の合奏に、「バ」と「カ」の声をはさみながら、やってみる。偶発的に、「バカ」や「カバ」が聞こえてくるリズムあそび。

昨日つくった日本語13語、英語13語の歌を、2声部で合唱の練習する。

楽器を楽しむために、「せーの」をやって、自由即興を楽しんで後、13の指揮のルールを考える。一昨日に既に6つルールを考えたけれども、今朝3つ追加で考えた。指揮者が横になったら、みんなで子守唄気分で演奏するなど、面白いアイディアが続出。これで9つになったと思ったら、ヒューが、4グループに分かれて1個ずつルールを考えれば、合計13になると言うので、血液型ごとのグループで新しい指揮のルールを考え、発表してもらう。

短い休憩の後、指紋で作曲。指紋をペタペタと紙に押していく。人によって違った模様ができる。この指紋の模様を物的証拠として、音楽の演奏の仕方を推理する。

お昼ご飯に、えずこスタッフのホスピタリティー満載のお餅とお雑煮を振舞ってもらって後、午後の部では、ヒューがイギリスで作った英語の歌を聞いて、どんな歌詞かを推理する。その推理から生まれた言葉を歌詞にして、新たな歌を作詞/作曲。推理作曲法。これを、13小節になるように工夫。

アガサ・クリスティは1925年にハワイでサーフィンをした最初の女性としても知られる、ということで、ハワイのサーフィンの曲を作ることに。身体表現のチームと楽器のチームに分かれる。ウクレレが活躍したり、エレクトロニクスが活躍したり、身体表現があったり。

最後に、「13音音列」を作曲。ミステリアスな音列の最後は、Agatha Christieの頭文字をとったA(ラ)C(ド)となる。

これで、13の謎がコンプリートできたので、残りの30分で、この3日間での13の創作をおさらい。みなさん、おつかれさまでした。えずこの方々との夕食会も本当に楽しいひととき。

明日は、ワークショップ最終日。15時からは、公開シェアリングです。お楽しみに。