野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

8つ目の謎まで取り組む

えずこホール(宮城)におります。朝は、第1光の子保育園にて、ヒューとワークショップ。東日本大震災で被災し、2012年に移転した保育園。園長先生のこだわりでの木のつくり。始まる前に、控え室で見つけた洗濯バサミで、ヒューが耳をはさみイアリングと言うので、一緒になって悪ふざけをする。ツボが刺激されて健康によさそう。

ヒューが日本語を喋り、ぼくが英語を喋っている状態から、ワークショップが始まる。3−5歳児に、英語で喋っても、通じているところが面白い。楽器を渡すと大喜び。ヒューが指揮棒で指揮をする。指揮者を見て、演奏できる。指揮者を交代すると恥ずかしいながらも、子どもたちは指揮をする。昨日の夜に生まれたジャンピング指揮も試してみた。

見学の俳優/演出家の倉品さんがイカの即興芝居。子どももイカになる。イカは英語でsquidだと教えて、squidと園児に言ってもらう。ヒューの息子のローリーが、Squidというロックバンドをやっている。録音して、ローリーに送る。

数を英語で数えて音を出す遊びもした。13は不吉な数だとヒューが説明。そこから、ラッキーの歌を作詞/作曲。ラッキー、ラッキー、からハッピー、ハッピー、ハッピーデー、らっこ、らっこ、エビ、エビ、エビデー、おば、おば、おばけーーーなどと、展開。

ピアノの響きをピアノの後ろで楽しむ子どもがいた。みんなに交代で、ピアノの後ろに行ってもらう。

ギターに興味を示した子がいたので、一人ずつ(3人だけ)ギターをやってもらう。それに合わせて、野村が即興ピアノ。いい時間。

昼はホテルで休んで、夜は、ワークショップ2日目。

昨日の「wink murder」とChambigiを合体させた「しんげんち」のようなゲームをして後、昨日参加しなかった人に、昨日つくったなぞなぞの歌を歌って出題。

その後、13拍子の手拍子と、337拍子の手拍子のアンサンブルを試みる。

アガサ・クリスティの本の中から、13の単語を抜き出し、歌をつくる。「あたし だけ 呼ばれた 像 亭主 目 ジョイス 言う 話 まあ みんな 人 波」。4つのコードを選び、メロディーができる。怪しげな映画音楽のよう。これに、ヒューは、英語13単語で、対旋律をつくる。

トーキーの観光協会からのパンフレットなどを起点に、4グループで創作。アガサ・クリスティの家を探す音楽劇になったり、銅像になったり、いろいろ面白い。

13の動きを考えるコーナーは、頭にタマゴシェイカーをのせる遊びに発展した。

ここまで5時間半のワークショップで、8つの謎に取り組んだ。明日は5時間ワークショップがあるので、残りの5つをやることになるだろう。楽しみがつづく。