野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

しょうぶ学園訪問1日目

香港のi-dArtから12名のアーティストと12名の介護スタッフが来てのツアーに、同行しております。

本日より、鹿児島のしょうぶ学園での交流。しょうぶ学園は、「幸福は日々の中に。」という映画のパンフレットに原稿執筆依頼をされて、この映画を見まして、otto & orabuという強烈な音楽グループの存在も知って以来、興味があったので、いつか訪ねてみたいと思っておりました。この度、香港のi-dArtが訪ねるというので、付き添いがてら、見学に来たわけです。

午前中は、施設見学。絵画、和紙、陶芸、テキスタイル、木工などの工房があり、それぞれで制作している人々がいます。テキスタイルのところで、縫い物をしている人々が数多くいる中で、糸を自由自在に空間にインスタレーションしている自由な人がいて、その人の存在がひと際光っておりました。あと、野外のステージがあって、そこに楽器を出して音楽の練習をしているのも面白い音がしていた。

園内のカフェで昼食。食器やテーブルも園内で作られた手作りのものばかり。木々が多く、心地よい空間。

午後は、グループに分かれて、和紙、テキスタイル、陶芸、木工の工房で、ワークショップに参加。同じ工房内にしょうぶ学園の作家たちが作業をしているが、その中の一角に香港の人々が作業をするエリアが設けられ、個別に作業をする感じになったので、香港のアーティストと、鹿児島のアーティストの直接的な交流という感じにはならなかった。まだ、やや距離がある感じ。でも、香港のi-dArtのメンバーは様々な刺激を受け取っているようだった。

夕方に、町中に出かけて買い物。これにも同行。ゲームセンターでUFOキャッチャーで遊ぶと、知的障がいというのは、本当に障害なのだろうか、と思うほど、無欲で戦略がないように見えるアプローチで、次々に景品をゲットしていて、目から鱗の体験。