野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

群像舞楽5日目

本日、えずこホール宮城県大河原町)で「群像舞楽オムニバス公演」、無事終了いたしました。

1年前、えずこホールで撮影した「群舞あいやま」の上映からスタートし、

野村のピアノソロは、CD「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)にも収録している「ロイケ」、「ハーモニクス」、「泰西風俗図屏風」などを含めた演奏。その後、「復興ダンゴ」の中の「古代民謡1」、「古代民謡2」を演奏(さくら苑の樋上さんがなくなられてから初めて上演しました)。砂連尾さんとの「マニアックダンス集」を即興的に楽しんで後、「雲のポーズ」を経て、「偶然のワルツ」(=群舞「えずこ」)を砂連尾さんのダンス、新体操クラブの映像に合わせて演奏。


その後、お客さんと一緒にストレッチをしたり、少しだけ歌ってもらったりして後、ワークショップ参加者の方々が加わって、「えずこタンツ」。なんとも愛らしい群舞です。そして、砂連尾さんとの「んだね」、そして、映像、ピアノ、歌、踊り、楽器が巡る「88歳です」と上演しました。「88歳です」の最後で、映像の音声がなくなり、楽器の音と映像のお年寄りの表情と砂連尾さんのダンスになる瞬間、言葉がなくなる瞬間がとても心地よかった。お客さんと、「えずこタンツ」の振付を少しだけ覚えてもらって、一緒に「えずこタンツ」を踊りました。えずこホールの職員の方々も舞台上で一緒に踊ってもらいました。いい時間でした。

その後、上田謙太郎監督のドキュメンタリー映画「調律師とピアニスト」も、そこまでの公演と関係ないようで、決して無関係ではなく、つながっていました。調律師は楽器のストレッチをしているようでもあり、映画上映後、最後、観客の方々とストレッチをして、終了。

打ち上げでも、皆さんと熱く語り合いました。2004年1月と2005年2月に、えずこホールで「ホエールトーン・オペラ」をやりまして、そこからの発展で、2007年2月には、10周年記念の演劇交響曲「十年音泉」をしました。結果的に、「ホエールトーン・オペラ」は10周年への前奏曲だったのです。それから10年の月日が流れ、2014年1月と2015年2月に、「えずこREMIX」⇒「群像舞楽」をやりました。これが、また20周年への前奏曲になりそうな予感があります。えずこホール20周年では、何が起こるのでしょうか?また、えずこホールで何かが始まろうとしていますね。