野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サントリーサマーフェスティバルの情報が公開に

サントリーサマーフェスティバルの情報が公開になった。8月27日に、ガムランのコンサートで新曲を発表するが、それに加えて大役なのが、ホセ・マセダの《Music for Gongs and Bamboo》を指揮すること。しっかり準備して臨みたい。 www.suntory.co.jp ホセ…

《春の祭典》の和声分析

Allen Forte著『The Harmonic Organisation of The Rite of Spring』読了。ストラヴィンスキーの《春の祭典》の和声を分析した本。フォートの理論は、数学に集合という概念があり、集合論としてハーモニー理論を語る。例えば8-28という集合は、{0,1,3,4,6,7…

ウィーンに六段の調/古里の家

萩谷由喜子著『ウィーンに六段の調 戸田極子とブラームス』(中央公論社)を読了。 www.chuko.co.jp 柿塚拓真さんから紹介してもらった本。邦楽の古典『六段』をブラームスが実際に聞いていたそうで、ブラームスに演奏した人物が、岩倉具視の娘である戸田極…

100年前の松橋を旅する/なんちゃってバリトン歌手に/香港

不知火美術館の里村真理さんと打ち合わせ+松橋のリサーチ。4月15日からの展覧会は、『おかえりなさいシスコさん 100年前の松橋を旅する』というタイトル。シスコの絵が100年前の松橋を描いているので、この副題になったのだと思うが、里村さんは100年前…

日本作曲年鑑/桜が満開/古里の家

日本現代音楽協会から『日本作曲年間 Japanese Composition Yearbook 2021』が届く。とにかく2021年に作曲された作品の目録。おそらく非売品。図書館とかに入るのかな。 熊本は桜が満開。買い物に出かけながら、通り道の花を楽しむ。 塔本シスコ展に向けて、…

シャク取り/大根問題

不知火美術館での展覧会『おかえりなさいシスコさん』に向けて、本日は、三角小学校2年生とのワークショップで作った歌《シャク取り》の音源編集作業をした。シャクというエビやシャコに似た生き物がいて、食すると美味しい。 展覧会のフライヤーも完成して…

五色山のカラフルの謎/肥後琵琶/塔本シスコ展のポスター

熊本の自宅に戻り、塔本シスコ展に向けての音源編集作業がつづく。8点の絵画に対して、8曲の歌を作ってしまったので、1日1曲ずつコツコツとやっている。今日は、河江小学校との五色山の絵。五色山という名前で、我が家から近所なので歩いて行ったことも…

鈴木潤さんとのニューアルバム

鍵盤奏者の鈴木潤さんとアルバムを作っている。 今日は、前回レコーディングした音源のミックス作業をした。 自分達でも新鮮に感じたり、笑い転げるほど面白かったりして、音楽の可能性はまだまだ無限にあるのだ、と思う。

おかえりなさいシスコさん/ガチャ・コン音楽祭/やまなみ工房

不知火美術館での4月15日からの展覧会『おかえりなさい、シスコさん』の情報が公開になった。 www.museum-library-uki.jp 滋賀県リサーチ2日目。びわ湖ホールにて、びわ湖芸術文化財団地域創造部の山元さん、福本さんと、コーディネーターの野田さん、永…

滋賀県リサーチ1日目

びわ湖・アーティスツ・みんぐる2023『ガチャ・コン音楽祭Vol.3』に向けての滋賀県リサーチ1日目。過去2年のプロジェクトでコーディネーターを務めていただいた野田智子さん、永尾美久さんと。 初年度は、無人駅を巡るコンサート www.youtube.com 2年目は…

筑前琵琶/七夕の朝きれいな髪になるように

4月15日から宇城市不知火美術館で開催の展覧会『おかえりなさいシスコさん 100年前の松橋を旅する』に向けて、宇城市内の子どもたちとワークショップをしまくって、展覧会で流す音源を準備中だが、本日は、筑前琵琶の吉里旭明さんと打ち合わせ。子どもたちの…

《ウマイレガワ》を作詞・作曲/《名月大正十年の十五夜》を作詞・作曲

不知火美術館『とびだすプロジェクト』第2弾も、本日で最終日。午前中が、不知火小学校4年生。2クラス合同で60人ほど。《ウマイレガワ》を作詞/作曲。鍵盤ハーモニカも吹いてもらった。4番まで歌詞ができた。絵の中に塔本シスコが書き込んだ言葉「カエ…

《フレ川綱引き》アレンジ中

4月15日から不知火美術館で開催される展覧会『おかえりなさいシスコさん 100年前の松橋を旅する』に向けての作曲/音源編集作業。本日は、昨日編集していた音源に、スライドホイッスルを重ねるなど自宅録音/編集の後、小野部田小学校6年生でのワークショッ…

いぐさの機械とピアノ

不知火美術館で4月15日から始まる展覧会『おかえりなさいシスコさん 100年前の松橋を旅する』に向けて、「とびだすプロジェクト第2弾」を行なっている。シスコの6作品から歌を作っていて、あと2校行く。 《五色山の想い出》(1988) 河江小学校2年生 《…

いぐさ見学/海東小学校の5文字ソング

さすがに連日のワークショップで疲れているので、昼近くまでぐっすり寝た。 不知火美術館の里村さん、プロダクトデザイナーユニットのitiitiのお二人、itiitiのいぐさのオブジェを展示する熊本のホテルの支配人と、いぐさの工場を訪ねる。itiitiさんは、4月…

河江小学校にて

荒井良二さんとの濃密な3日間の余韻の中、宇城市不知火美術館の「とびだすプロジェクト」はつづく。本日は、河江小学校2年生66人とのワークショップ。 塔本シスコの絵を見せる。子どもの反応はとても面白い。五色山への遠足の絵を見せたのに、「神社をつく…

荒井良二との3日目

宇城市不知火美術館で4月15日〜6月15日に開催される展覧会『おかえりなさい、シスコさん』に向けて、荒井良二さんとディープにコラボレートする3日目。美術館の里村さんと荒井さんを宿に迎えに行き、不知火町、松橋町などを少し案内し100年前にシスコが過ご…

荒井良二さんと「綱(つな)がる」ディープな2日目

不知火美術館の里村さんの企画で、本日も荒井良二さんとのコラボで塔本シスコに触れる。午前中は、シスコさんが100年前に通った豊川小学校に行き、ワークショップ。先週、野村と一緒に作詞/作曲した歌《シスコシスコOh!シスコ》を子どもたちは覚えていて一…

『シスコとあそぶ シスコラボ』with荒井良二

宇城市不知火美術館では、4月15日〜6月15日に、塔本シスコを中心にした展覧会を開催する。その中で『シスコとあそぶ シスコラボ』という企画で、荒井良二さん、itiitiさん、野村誠などが市民を巻き込みながらシスコと遊ぶ。企画は、学芸員の里村真理さん。本…

20 New Sounds of the 20th Century/樅山智子を聞く/大相撲

William Duckworth著『20/20: 20 New Sounds of the 20th Century』(Schirmer Books)読了。20世紀に作曲された作品を20曲紹介する音源付きの入門書。1曲目がドビュッシーで20曲目がメレディス・モンク。以前、William Duckworthがアメリカ実験音楽の作曲家…

竹野相撲甚句と子どもたちの関わりを模索するプロジェクト

3月11日、東日本大震災から12年。昨日のワークショップに参加していた子たちは、あの頃に生まれたり、あの頃に1〜2歳だったのかぁ。月日の流れを感じる。2011年3月、本来であれば、大阪で3月場所が行われる予定だったが、八百長不祥事などで開催されなかった…

温泉から温泉へ/とよおかしきおんがく

湯田温泉駅を出発し、姫路を経由し、城崎温泉駅へ。温泉から温泉への旅。 城崎国際アートセンターへ。コーディネーターの橋本さん、作曲家の鶴見さん、樅山さん、竹野相撲甚句を継承するヨダさん、竹野中学校吹奏楽部顧問のカサハラ先生と打ち合わせ。コミュ…

20年後の山口

山口に。YCAM(山口情報芸術センター)のMeet the Artistsプロジェクトとしてお招きいただく。YCAMから徒歩数分のところで、空き家を解体しながら、そこで様々なイベントを行なっているらしい。壁がかなり取っ払われて、床もほぼなくなっていて、トイレは残…

音楽学への招待/シスコシスコOhシスコ

沼野雄司『音楽学への招待』を読了。音楽学のいろいろな研究は、ぼくのような音楽学の部外者にとっても面白いので、音楽学という分野がもっと脚光を浴びたらいいのに、とかねがね思っていた。この本は、とても面白い音楽学への入門書なので、音楽学を志す人…

シャクとりの歌/戸馳保育園/山口

本日も、不知火美術館の「とびだすプロジェクト」。美術館の里村さんと三角小学校へ。2年生と塔本シスコの絵を見て、作詞・作曲。昨日の1年生よりも断然ボキャブラリーが豊富。子どもは1年でこんなに成長するんだなぁ。 海がざわざわ ウロコみたい 潮がひ…

101年前と110年前の歌/月にパワーを送る歌/JACSHA

熊本県宇城市の不知火美術館の「とびだすプロジェクト」第2弾で、本日の午前中は三角 (みすみ)小学校に行く。4月15日から開催される展覧会では、100年前に(現在の)宇城市松橋(まつばせ)で暮らした塔本シスコの絵が展示される。本日は、1年生約20名に…

『あっちこっちde門前ズ!?』大盛況で開催

『あっちこっちde門前ズ!?』の本番。 13:00開演で、小雨決行にしていたら、小雨となった。傘をさしながらの鑑賞してくださったお客様方に感謝。13:00-13:30の《馬方弁天》は、門限ズとしては、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を原作としての鳥取公演以来、原作が…

あっちこっちde門前ズ!?

クロスジャンルバンド「門限ズ」で愛知県豊川に滞在中。明日の公演『あっちこっちde門前ズ』に向けて準備中。 午前中は、音楽チーム、演劇チーム、ダンスチームが別々にワークショップ。音楽チームは、1月のワークショップの時のことを思い出しながら、発展…

門限ズの新作《馬方弁天》

愛知県の豊川市に来た。明後日の『あっちこっちde門前ズ!?』に向けて、着々と準備進行中。 870palette.com 本日は、公演の第1幕となる三明寺(さんみょうじ)でリハーサル。こちらは弁財天がまつられていて、通称、豊川弁財天とも言われるらしい。弁天さま…

遠田誠の振付をおさらい/金星と木星の接近

明日からの豊川へ遠征(豊川市 豊川稲荷表参道アートプロジェクト「あっちこっちde門前ズ!?」)に向けて、遠田誠の振付ダンスを個人練習。難しいので、ビデオを見返しながら何度も練習。ダンサーのようには滑らかに踊れないが、だいぶ動きが体に入ってくる。…