野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フライヤーと創作/ミニマルとガムラン/木家珈琲倶楽部

ガチャ・コン音楽祭Vol.2 『あかねさす ゴング(鐘)とバカ(場歌)の ひらく音』のフライヤーデザインに関して、メールなどで活発に意見交換が進む。4案あるものから、2案に絞り込めた。ぼくは、通常、決断が速い方なので、即決してしまう方だけど、今回…

社会主義リアリズム/ようやく30曲/ガチャ・コンのフライヤー

ミシェル・オクチュリエ著(矢野卓訳)『社会主義リアリズム』(白水社)読了。面白かった。ロシア革命とロシア・アバンギャルドから始まった芸術運動が起点であるのに、ソ連の芸術は、「わかりやすさ」を求められ、つまらなくなっていく。ロシア未来派の代…

婿押し祭り/出張ミュージアム構想

《春日の50の物語》を作曲中。24曲目の《春日神社》の作曲を進めるために、もう少し春日神社の情報が欲しいので、調べていると、25曲目の《婿押し祭り》が春日神社で最も特徴的なイベントなので、「婿押し祭り」関連の動画を見て研究。 www.youtube.com 真冬…

踊れ!ベートーヴェン

26年前、20代の自分が作曲した曲のエネルギーに、吹っ飛ばされそうになり、刺激を受けまくった一日だった。と同時に、過去を踏襲するだけでなく、昔の作品を現在に蘇らせるべく、今の感覚でアップデートするリハーサルでもあった。 大阪府と京都府の境目の標…

足立智美とのセッション/河野有砂との本/本日のだじゃれ音楽

国際芸術祭『あいち2022』でグレンダ・レオンの作品を演奏した際に、観客として来てくれた足立智美くんをスペシャルゲストとして招き入れたセッション記録が公開に。 国際芸術祭「あいち2022」 STILL ALIVE グレンダ・レオン《野村誠出演・パフォーマンス記…

山本亜美は音楽だ/チーム・リエゾン(コロナ時代に交流する作曲家)

山本亜美さんとのリハーサル。通常の箏が13絃なので、その2倍近くある25絃は本当に大きく、音域も広い。日本の伝統音楽の邦楽器であるが、今から30年前に考案された新しい楽器。亜美さんの先生である野坂先生が、ちょうど今のぼくの年齢の頃に考案した楽器…

旅行業法/アートをひらく

ガチャ・コン音楽祭の打ち合わせ。財団の山元さん、福本さん、コーディネーターの野田さん、永尾さんと。10月23日のツアーライブ 『あかねさす ゴング(鐘)とバカ(場歌)の ひらく音』 について。東近江の隠れた鐘スポットを巡るので、徒歩、バス、電車と…

50曲の半分まできた

《春日の50の物語》というピアノの練習曲集を作曲している。市政50周年だから50曲作ることにしたが、50曲はなかなか大変。今日は、 21番 《春日野中学校バスケ部優勝》(連打のエテュード) 22番 《学校遠足+草ケ江小学校》 (6度のエテュード) 23番 《九…

編む 継ぐ む/もっと成長し、化けたいなぁ

9月9日の山本亜美さんのリサイタルで世界初演になる《編む 継ぐ む》のリハーサル録音を聴き、修正点などを書き出し、亜美さんに送る。当日のプログラムの校正もチェック。それにしても、見事な音色と表現力で嬉しくなる。 tsugumi25.blogspot.com 自分自身…

都城相撲リサーチ

都城の最終日。しほさん、鶴見さんと、都城の相撲リサーチをする。 まずは、谷頭駅へ行き、ここで四股を踏んだ。谷頭の相撲踊りは、谷頭駅ができたのがきっかけだったそうで、この無人駅は、通勤通学の時間帯には1時間に1本電車があるが、その後は3時間ほ…

保存会同士の交流/《編む 継ぐ む》/十五夜綱引リサーチ開始

都城の MJホールでの公演『邦楽と相撲』は、今日も素晴らしかった。公演の成功も嬉しいことだが、公演後に都城の二つの相撲甚句保存会と交流会ができたことが、とても大きかった。そして、二つの保存会同士も交流して、今日の公演が今後の保存会としての活動…

6年前の岩槻に実はあった

宮崎での『邦楽と相撲』公演は、大成功だった。 個人プレイのことと、チームプレイのことを考えた。相撲というのは、個人競技。サッカーとか野球とかのように、チームで対戦する競技とは違い、個人と個人の対戦になる。オーケストラは、個人プレイよりチーム…

《初代高砂浦五郎》三の段、世界初演前夜

ぼくは、なぜ相撲を探求するのか?相撲と音楽は、根っこでつながっている同根である。だから、音楽を深めようとすれば、作曲を深めようとすれと、相撲を深めることにもなり、相撲を深めようとすれば、作曲を深めることになる。この根っこは同じということを…

あかねさす 鐘(ゴング)と場歌(バカ)の ひらく音/新しいおっさん

『ガチャ・コン音楽祭Vol.2』のフライヤーのデザインが進んでいる。本日も、コーディネーターの野田智子さん、永尾美久さん、びわ湖芸術文化財団の山本喬さん、福本美紀さんと打ち合わせ。ツアーライブのタイトル案が、 あかねさす ゴングとひらく バカ(場…

サムルノリのエテュード

《春日の50の物語》の17曲目は《天田公園》で、この曲の副題は、7拍子のエテュードになり、18曲目の《牛頸川の桜並木》の副題は、サムルノリのエテュードになった。サムルノリは韓国の音楽で、牛頸川という言葉の語源が、もともとは朝鮮の人々の言葉だった…

京都では送り火/集合と位相をなぜ学ぶのか

8月16日なので、今夜は京都では、五山送り火が行われるのだろう。一昨年は、まだ京都にいたので、コロナで大の字の一部分の点だけ点火で、大の字に見えない送り火を見た。熊本ではお盆に送り火はあるのだろうか?というか、不知火海では不知火が見られるのか…

おっさん姉妹/《春日の50の物語》3分の1まできた

のんびり自宅で過ごす。 8月18日20時より、おっさんの姉妹のYouTube配信があり、そこで野村作曲の《新しいおっさん Ossan Nova》が再演されるとのこと。配信はこ www.youtube.com 休日だったけど、《春日の50の物語》、ついついやりたくなってしまい、続きを…

中野裕介展/平川渚さんと打ち合わせ/春日の11曲目まで

昨日から不知火美術館・図書館で中野裕介展が開始した。展覧会を観に行った。施設名が不知火美術館・図書館であるが、美術館だけでの展覧会だろうと思っていたら、全然違った。図書館と美術館の間にあるカフェスペースはもちろん、その先の図書館の奥の奥ま…

中野裕介トーク

本日より不知火美術館・図書館での中野裕介/パラモデルの展覧会『かなたをよむ:海と空のあいだのP』が始まった。本日は、展覧会を見る時間は取れなかったが、中野裕介さんのアーティストトークを聴きに行った。 kumanichi.com 現代美術のアーティストだが…

脱「夏バテ」の日

今日の熊本は曇り。いつもよりは暑くないので、今日はエアコンなしで過ごし、家事をいろいろしようと思う。 畑仕事をした。生えまくっている雑草を抜いて、蚊と格闘しながら、だいぶすっきりさせた。いつの間にか8月も中旬。冬野菜の準備にとりかかなければ…

日田の音楽をつくる

別府に行ったのに温泉に入らなかったとは、別府人からは怒られるだろう。街中でやっている塩田千春展も温泉も素通りし、別府の知人たちにも連絡せずに、住所は別府市だが山奥の片岡家だけに寄ってきた。 音楽評論家と音楽マネジメントのご夫妻が湯布院に家を…

片岡祐介宅を訪問+配信ライブ

音楽家の片岡祐介さんが、別府の山奥の古民家で生活を始めた、というので訪ねた。明日、大分県の日田でワークショップがあるので、同じ大分県だし、ついでに寄ったのだが、日田から別府まででも2時間かかるので、片岡宅までは大旅行だった。九州は広いし、…

片岡祐介/ガチャ・コン音楽祭のデザイン/こどもアンサンブルとよおか/春日の50の物語

暑い。夏バテ気味。なんとかコロナにかからずに生きている。 片岡祐介さんが別府に引っ越したので、明日、訪ねることにした。片岡さんは最近YouTuberでもあるので、せっかくなら配信をしようとのことで、8月10日20:00よりライブ配信をすることになった。 www…

編む 継ぐ む

自宅にて。 25絃奏者の山本亜美さんのために書いた新曲《編む 継ぐ む》のプログラムノートを作文。書きたいことが色々ありすぎて、なかなかまとまらない。9月9日が本番だから、1ヶ月後。ぼくの曲を練習中の亜美さんは、既に曲を暗譜しているらしい。早く演…

凧という総合芸術

昨年度、びわ湖・アーティスツ・みんぐる2022『ガチャ・コン音楽祭Vol.2』のプロジェクト・ディレクターをしている。昨年度は地域コーディネーター育成講座という名称だった”ぐるぐる”を、今年度はプロジェクトチーム”ぐるぐる”という呼称にして募集。今日は…

8月6日のウマイレガワ

滋賀県立美術館で、『塔本シスコ展』が開催されている。ぼくは、この展覧会場で1時間に1回流れる音楽《2022年のウマイレガワ》を作曲した。先月から、この音源は流れ続けている。 この音源は、ピアノで作曲されたフレームがあり、そこに、シスコが幼少時を…

《2022年のウマイレガワ》初演前夜

明日は、滋賀県立美術館でワークショップ『シスコ万歳まつり』を開催する。そして、明日のワークショップでは、木のホールのピアノを演奏するし、そのためにピアノの調律までしていただいているので、新曲《2022年のウマイレガワ》の生演奏世界初演を行おう…

春日の50の物語

春日市ふれあい文化センターの委嘱で、春日市50周年の50曲のピアノ曲を作曲する。50曲の原案は先月のワークショップでできている。とりあえず、タイトル案としては、《春日の50の物語》が候補。ということで、今日は 1 奴国の丘3和音 2 須玖小サンバ 3 …

山本啓さんと梵鐘とアンビエント/もうすぐ中野裕介展

連日の猛暑。不知火海の由来は、海の向こうに火が見える現象。最近は、不知火はなかなか現れないらしいが、こんなに暑かったら、不知火が出ているような気がする。 びわ湖・アーティスツ・みんぐる2022『ガチャ・コン音楽祭Vol.2』の打ち合わせ。音楽家の山…

邦楽ジャーナル山本亜美特集

箏曲家で25絃奏者の山本亜美さんから、邦楽ジャーナル8月号が送られてきた。表紙は亜美さんの写真で、巻頭4ページに渡って、亜美さんのインタビューが載っている。 www.hogaku.com 彼女の生い立ちから現在までの紆余曲折が語られる。25絃への出会い、ソリス…