野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新しいおっさん/500回の失敗/日英オンライン交流

現在、日本センチュリー交響楽団/豊中市立文化芸術センターと作っている野村作曲作品の動画の編集がいくつか届く。センチュリー響の演奏家や事務局、さらには大阪音大の先生のコメントなどが挟まれながら進む中、自分たちがやってきたことの意味を再確認す…

砂連尾さんの映像/大徳寺の塔頭

砂連尾理さんの映像作品に、以前、砂連尾さんと佐久間さんによる家族交換会の時に野村が演奏したケンハモを携帯で録音していたものがあって、それを使いたいとの連絡が来る。砂連尾さんから、その編集動画が送られてくる。その時限りの演奏が実は記録されて…

ミワモキホアプポグンカマネ/新しいおっさん/IM-OS

2017年に作曲した《ミワモキホアプポグンカマネ》のリハーサル2回目。日本センチュリー交響楽団の北口くん(チェロ)、小川さん(ヴァイオリン)、森さん(ヴィオラ)、村田さん(コントラバス)、笠野さん(トロンボーン)、ロジャーさん(トロンボーン)…

世界のしょうない2017の動画/トラブルメイカーについて

たった4年前の動画「世界のしょうない音楽祭」。こんなに密集して演奏して、聞いてたんだ、と感激しながら見てたら、終わりの方で「夢に見て候」と歌が出てきて、本当に、こんな合奏が再びできる未来は夢のようだと思って、泣けてきた。 www.youtube.com 1…

大慌ての練習/だじゃ研のチャット/10年計画

2017年に作曲した《ミワモキホアプポグンカマネ》を2月2日にレコーディングするので、個人練習中。3年前に作曲し初演した際にもピアノパートを演奏したのだが、3年前に苦もなく弾けたところが若干弾きにくい気がする。やばい!当時は40代だったけど今は5…

鍵盤楽器の作曲ワークショップ

豊橋の劇場PLATの企画での賀茂小学校でのワークショップ2日目。本日は、3、4年生約25名と。コロナでなかなか子どもと接する機会が少ない中、貴重な機会なので、できるだけ野村もやったことないこと、野村が今取り組んでいる疑問を子どもにぶつけてみたい…

小学生と四股/指の形の和音/石の楽譜の解読

豊橋の劇場PLATの企画で、賀茂小学校でのワークショップ。劇場の担当の大橋さんと、コーディネーターの山本さん(ピラティスの先生らしい)と向かう。コロナなので、冬の体育館で窓を開けて換気して行う。幸い天気がいいので、そこまで寒くないが体を動かさ…

世界だじゃれ音Line音楽祭day4

『世界だじゃれ音Line音楽祭』Day4を開催した。4人のゲストとセッションをした。ぼくは出演者でもあったのだが、4人の個性的なゲストを紹介する気持ちも強かった。それぞれのゲストの世界観を4つ続けて体験できて、とても面白かった。アーカイブは、こち…

思い出せ!/音楽の旨味

明日の「世界だじゃれ音Line音楽祭day4」に向けて準備中。宮田篤さんとの「らくがっき」を思い出すために、復習中。10年前のプロジェクト。歌を歌っても、全然フルートの絵にならないけど、なんとかフルートを描ける気になるところまできた。記憶力、悪いな…

《問題行動ショー》と《ルー・ハリソンへのオマージュ》の収録

本日は、アクア文化ホールで野村誠作曲の《問題行動ショー》(2019)と《ルー・ハリソンへのオマージュ ヴァイオリンとバリガムランのための四重奏》(2017)の収録をした。コロナで公演が行えなくなっている公共ホールに対して、公文協(全国公立文化施設協会)…

コロナ以降のアートマネジメント/千住の1010人 from 2020

1月31日に行うトークイベント「これでいいのか?!どうする?コロナ以降のアートマネジメント」に登壇する。これまで過去4回のイベントに登壇した人から一人ずつが参加して、今年度5回目で最終回となるトークとなる。本日は、その打ち合わせというか、お互…

問題行動トリオ/文化経済フォーラム滋賀/Pete Moserのインタビュー

今年度の予定が色々あるが、来年度のことを少しずつ考え始めている。今年の春は、どうなっているのかなぁ? 問題行動トリオの十和田市美術館での公演の打ち合わせ(with砂連尾さん、佐久間さん、里村さん)。問題行動マガジンに、野村や佐久間さんの新しい投…

リコーダー実験/自分も生まれる旅/ミワモキホアプポグンカマネ

安野太郎の『ゾンビ音楽』に捧げるリコーダー演奏を考えているうちに、2009年に子どもたちと編み出したペットボトルでリコーダーを演奏する演奏法を思い出す。あの時は7人ほどの子どもたちが一斉にペットボトルを股間に挟んでリコーダーに空気を送り込んで…

リコーダーの実験

1月24日(日)に「世界だじゃれ音Line音楽祭day4」が開催される。そこで、安野太郎さんと野村誠によるパフォーマンスがある。1週間後に迫っており、安野さんは最近YouTuberも始め、テクノロジーにも強いので、こちらはアナログで対照的にやれたらいいな…

日羅印尼中の知音/Auberginesファミリーオーケストラ/ハッピーバースデイ

「世界のしょうない音楽祭」2021は、オンラインでの開催。今年は、無観客で撮影。新曲《日羅印尼中の知音》のリハーサルと撮影をした。コロナだから、参加予定の方々でも当日キャンセルで出演者が減るのかなぁ、と心配していたが、参加予定とお返事いただい…

徹家の音楽会はできるのだろうか

ながらの座・座の橋本さんと、アートコーディネーターの里村さんと、ミーティング。昨年6月21日に開催する予定だった『徹家の音楽会』は、今年に延期にした。新型コロナウイルスが収束したわけではなく、少なくとも昨年予定していた内容を、そのまま実施…

冬はバタバタ、春はのんびり

今月、来月の2ヶ月は、猛烈に予定が入っている。通常でも年度末は予定がいっぱいなのに、コロナで色々延期したのが、後ろにずれ込んで大集合しているので大変だ。そう思って、2021年4月や5月の予定を見ると、予定は限りなくゼロに近い。何をしよう?本日…

音Line音楽祭day4/福岡市美術館第2集/十和田十景

「世界だじゃれ音Line音楽祭 Day4」開催!(令和3年1月24日) | アートアクセスあだち 音まち千住の縁の情報が公開になった。安野太郎さん、宮田篤さん、Simon Rummelさん、奥田扇久さんという4人のゲストを招いての野村誠との4つのデュオ。この多彩なゲス…

《問題行動ショー》リハーサル

野村誠が日本センチュリー交響楽団のコミュニティ・プログラム・ディレクターになったのが2014年で、そうしたプログラムや考え方について、昨年、野村誠+鈴木潤著『音楽の根っこ』という冊子にまとめた。今年は、そうした中から生まれた野村の作曲作品をア…

エッセイ/歌録音/鳥の巣/日羅印尼中の知音/春の祭典/ネットTAM

問題行動マガジンの連載エッセイ「ススメ!問題行動」の8回目、「レコード会社にふっかけた喧嘩」を投稿。学生時代に結成したバンドpou-fouでレコード会社のオーディションに応募した時の話。 http://mdkdm.net/susume008/ 昨日、里村さんと作詞/作曲した…

Memu作曲/うたづくり/宮田篤/奥田扇久/オンライントーク

12月に、北海道のMemu Earth Labで2週間のレジデンスをした。あれから1ヶ月が経ち、少しずつ作曲を始めている。今は、現地で大自然の中、里村さんに撮ってもらった写真をプリントアウトして、写真を楽譜として解読して演奏する、ということをしている。石…

弓から弓へ/安野+野村デュオ/Simon+野村デュオ

昨東京芸大のコントラバス科の水野翔子さんの卒業試験の演奏会が昨日無事行われて、野村誠作曲《弓から弓へ》の演奏が師匠からも絶賛される熱演であったらしいとの報告を受ける。弓道の弓で演奏するし、パフォーマンスの要素も多いし、何もかもが前例のない…

新しい音楽が生まれるところ

別府の公会堂は昭和3年築の歴史的建造物で、1952年にアルフレッド・コルトーが来日した際に、コルトーが弾いたコルトー所縁のピアノもある。素敵なスペースと人々の記憶が集う場所。いつか、ここで何かやりたいと思う。 おおいた障がい者芸術文化支援センタ…

雪国の別府へ

名古屋での濃厚な2台ピアノコンサートを終えて、大雪の九州へ。別府に移動。In Beppuでの梅田哲也さんの展示を楽しむ。と同時に、湯けむりにも出会い、雪も降り、地獄なのか天国なのか、現実なのか幻なのか、そうしたことが交錯しながら、時代や墓所が重な…

《メシアン・ゲーム2》、《時の終わりのためのオールド・ラング・サイン》世界初演

中川賢一さんとのコンサート「愛と知のメシアン」を無事開催することができ、大成功で終了。ゲネプロと本番と、2回演奏。特に印象深かったのは、お客さんが参加する「メシアン・ゲーム2」で100名ほどのお客さんの手拍子や指で示す指示と共演できて、会場と…

メシアンと中川賢一から学ぶ

名古屋での猛稽古が続いている。中川賢一さんは、メシアンのピアノ曲を全曲演奏するメシアンのスペシャリストで、現代音楽グループ「アンサンブルノマド」などで活躍する現代音楽のスペシャリスト。こちらは、大学生の頃にアマチュアとしてメシアンを演奏し…

名古屋入りで猛稽古

11月23日のアッセンブリッジ・ナゴヤでのライブ動画が公開に。39分あたりから、野村作曲の「Beethoven 250」。バッハの無伴奏チェロから始まって、ボサノバ、野村乱入、野村作品、観客参加までの60分一本勝負。 www.youtube.com ということで、11月の名古屋…

ありのままがあるところ/世界だじゃれ音Line音楽祭Day4準備中

福森伸著『ありのままがあるところ』(晶文社)読了。鹿児島の障害者施設しょうぶ学園施設長の思考の軌跡を辿る本で、具体的なエピソードが多く、苦悩や決意など著者の心の動きが正直に書かれているので、読んでで福祉以外の分野の人にも面白い本だと思う。 …

メシアンと文楽

1月7日のコンサート『愛と地のメシアン』に向けて準備中。特にメシアン作曲の2台ピアノの《アーメンの幻影》の譜面は、よく見ると、いろいろ変なことが書いてあって、どうして、こんな変なリズムのタイミングでペダルを踏むのだろう?と思うところにペダ…

アイヌ音楽/台湾のタオ族の音楽/渡辺浦人の「野人」

アートコディネーターの里村さん、写真家の草本さん、新聞記者の岡本さんとの新年会。色々、話し込んだが、北海道での2週間のレジデンスの話をいっぱいした。 岡本さんが取材途上である京都帝国大学医学部が収集(略奪)したアイヌ人骨の話。かつて奪って、…